レーシングブルズが従業員感謝イベント兼フィルミングデーを実施。ローソン、ハジャー、リンドブラッドがイモラを走行
レーシングブルズは、イモラにあるアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで、今季最後のフィルミングデーを、毎年恒例の『ファミリーデー』と組み合わせて実施した。この『ファミリーデー』は、ファエンツァに拠点を置くチームのスタッフとその家族のために、彼らが製造したマシンが実際に走行する様子を披露するイベントだ。
エンジニアリングチームにとって最も重要だったのは、もちろんフィルミングデー走行だった。レギュラードライバーのアイザック・ハジャーとリアム・ローソンが、それぞれ100kmずつ今季型のVCARB 02を走らせ、チームは、ベルギーGPとハンガリーGPに向けた準備として、マシンの最終アップグレードとみられる仕様を試した。
当日はテストドライバーのアービッド・リンドブラッドも参加。彼は2023年仕様のアルファタウリAT04での走行を行った。17歳のリンドブラッドはイギリスGPでグランプリFP1デビューを果たし、今後も何度か登場する見込みとなっている。
レッドブルは、今年FIA F2に参戦するリンドブラッドを2026年にF1デビューさせたいと考えており、いずれ彼は、レーシングブルズの来季レギュラードライバーとして発表されるかもしれない。
リンドブラッドは、この日、ローソンとハジャーよりも多くの走行をこなし、108周を走破した。彼のプログラムは、性質の大きく異なるふたつのパートに分かれていた。
まず午前中にウォームアッププログラムに取り組んだ後、午後には11周のスティントを3回、レースペースで走行した。この間の彼のラップタイムは比較的一貫性のあるものだった。
その後、リンドブラッドが間違いなく楽しみにしていたであろう予選シミュレーションの時間がやってきた。彼はソフトタイヤでの2周のスティントを3回行い、そのなかで最も速かったラップは1分18秒台前半だった。唯一のミスは、タンブレロでの軽いスピンで、その際もマシンを傷つけることなく、走行を再開することができた。リンドブラッドが走行した距離は530kmをわずかに超え、チームはこの日の成果に満足していたようだ。
来場者へのサプライズとして、またチームの20周年を祝うために、コレクターであるインゴ・ガーストルが、トロロッソSTR1での走行を披露した。このマシンは、レッドブルがミナルディチームを買収して、スクーデリア・トロロッソとしてF1に参戦した際に製造されたチーム初のF1マシンだ。
ガーストルは、BOSS GPシリーズで競技に使用しているトロロッソSTR1に乗り、午前中に2周、午後にさらに3周を走行した。ラップタイムは控えめであったものの、イモラにいた人々は、V10エンジンのサウンドを楽しめたことで、価値ある時間を過ごすことができたことだろう。
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