【決勝日コメント】
ペースに苦しんだ角田裕毅、10秒ペナルティもあり15位「雨には自信があったから困惑」次戦アップデートに期待
2025年F1イギリスGP決勝で、レッドブルの角田裕毅は11番グリッドからスタートし、15位でフィニッシュした。
全車がインターミディエイトタイヤでスタート、角田は多数のマシンが新品インターに変更した11周目、9番手走行時にピットストップを行い、13番手からセカンドスティントをスタートした。
コンディション悪化やインシデントにより、セーフティカーが複数回出動。そのリスタートの際に、角田はオリバー・ベアマン(ハース)に接触したことで、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科された。
スチュワードは、このペナルティについて、次のように説明している。
「87号車(ベアマン)はターン6の外側から22号車(角田)を追い越していた。87号車は、コーナーのエイペックスで22号車より明らかに前に出ており、フロントアクスルが22号車のフロントアクスルよりも前方に位置していた。87号車の走行は制御されたものであり、したがってコーナーの権利は87号車にあった」
「22号車はわずかにスナップオーバーステアを起こし、それにより87号車との接触が生じた。その結果、87号車はターン6の出口でスピンし、コースを外れてターン7の後でコースに再合流せざるを得なかった」
「よって、22号車には接触の原因を作ったとして10秒のタイムペナルティを科す。ただし、スチュワードは路面状況が困難であったことを考慮し、ペナルティポイントは1点とする」
角田は26周目の時点で最下位15番手に落ち、13番手まで上がった後、41周目にミディアムタイヤに交換。この時、タイムペナルティを消化し、再び1周遅れの最下位15番手に後退し、その位置でフィニッシュした。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=15位(51周/52周)
11番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム
「今日はまったく簡単な状況ではありませんでしたが、僕にとっては混乱したレースというわけではありませんでした。とにかくペースにとても苦しみ、ドライコンディションでも良いペースは出せませんでした」
「今日の主な問題は雨とコンディションで、いつものようにタイヤのデグラデーションもひどかったです」
「オリー(ベアマン)との接触は、本当にトリッキーでした。接触自体はとても軽かったのですが、あのようなコンディションでは、大きな結果につながる可能性があります。レース後すぐに彼のもとに行って謝りました」
「ショートランに関しては、今週末からいくつかポジティブな点を得ることができましたが、ロングランでは、とにかくひどいデグラデーションがありました」
「雨の中での走りには自信はあったので、なぜペースが見つけられなかったのかを調査する必要があります。ダウンフォースが影響した可能性もありますが、それだけのことではありません。本来のペースよりも遅かったです」
「ベルギーGPではマシンが変わるはずですし、それまでの間にしっかりと作業に取り組んでいきます」
(走行直後のインタビューで語り)「ペースが突然とても遅くなりました。いつも何かが起きていたのですが、今回は急にペースが落ちました。今までにこんな感覚になったことはありません」
「ローダウンフォースで走っていたのは分かっていますが、正直言って、雨の中でも自信はありました。でも、雨のペースはまったく出ていなくて、少し戸惑いました」
「ドライコンディションではいくつかポジティブな点がありました。ワンラップのタイムはかなり良かったです。ただ、ロングランに関してはもっと見直すべきところがあると思います」