【予選日コメント】
初日苦戦のフェルスタッペン、低ダウンフォースに変更しポール達成「アンダーステアを修正してプッシュ可能になった」
2025年F1イギリスGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今季4回目のポールポジションを獲得した。2番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差は0.103秒だった。
金曜日は苦戦し、FP1で10番手、FP2で5番手にとどまり、フェルスタッペンは「ひどい一日だった」と嘆いていた。しかし土曜日は、FP3で3番手に浮上した後、予選Q1でトップに立ち、Q3までスムーズに進んだ。
Q3最初のランは新品ソフトタイヤで行い、暫定4番手。最後のランは最後にコースに出ていき、セクター1とセクター2で全体の最速タイムを記録し、自身の1回目のタイムを0.375秒短縮し、トップに躍り出た。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 3番手(1分25秒585/14周)
予選 1番手(Q1=1番手1分25秒886:ソフトタイヤ/Q2=4番手1分25秒316:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分24秒892:ソフトタイヤ)
「ポールポジションを獲得できてとてもうれしい。昨日はかなり難しい一日だったので、予想外だ。今日のパフォーマンスには満足している」
「今週は苦しみ、アンダーステアとオーバーステアの両方を修正するために、いくつかの対策を試してきた」
「予選では、誰もが風に苦しんでいたし、天候も変化していた。そんななかで、終盤に向けて、かなり安定感が増して、バランスも良くなったんだ」
「僕たちは他に比べてダウンフォースをかなり減らすことにした。それによって、ストレートでの速さが増した。Q3では本当にすべてがかみ合い、あの最後のアタックでうまくまとめることができた」
「1コーナーではグリップが増し、バランスの良さを感じることができ、それがターン6と7にも維持された。その時点ですでに0.3秒ほど速くなっていた。だから、最終セクターに入る時には、『絶対にミスをしたくない』と思ったよ!」
「アップグレードからポテンシャルを見出せたのも素晴らしかったし、この結果はチームにとって大きな励みになる」
「明日は難しいレースになるだろう。タイヤマネジメントが重要になる。このサーキットでは常にタイヤの摩耗が厳しいからね。競争力を発揮し、良いレースができることを期待している」
(走行直後のインタビューで、低ダウンフォースのセットアップに変更したことについて聞かれ)「昨日つけていた他のウイングでは少し遅かったし、とんでもないアンダーステアに見舞われていた。そのアンダーステアを少しでも減らさなければならなかった。それがうまくいったように思う。ダウンフォースを軽くして、それでもなんとかうまくやることができた。明日、どうなるかは様子を見ていく」
「アンダーステアを改善したことで、プッシュできるようになった。ストレートでかなり速いが、もちろん高速コーナーではマシンをコントロールするのが簡単ではない。ただ、今日は幸いそれをうまくやることができた」
「明日どうなるかは様子を見なければならない。雨が降るかもしれないからね。もちろん予選には満足しているし、これはチームにとっても大きな後押しになる。そして明日レースをすることが本当に楽しみだ」
(レースでマクラーレンを抑えられるだけのペースがあると思うかと聞かれ)「判断するのは難しいけれど、やってみる。レースをするよ。楽しみながら、ベストを尽くす」