キャデラックのF1新規参入を記録するドキュメンタリーを制作へ。俳優キアヌ・リーブスがホストを務める
ハリウッドのアイコンであり、長年のモータースポーツ愛好家であるキアヌ・リーブスは、2026年にグリッドに加わるキャデラック・フォーミュラ・チームの創設と成長を記録する新しいドキュメンタリーシリーズのホストを務める予定だ。
このシリーズは、『North One』とリーブスの制作会社『KR+SH』とのコラボレーションのもと制作され、競争力のあるF1チームをゼロから構築するという驚くべきストーリーを追うもので、これまで見られたことのないプロセスが映し出されることになる。
エミー賞を受賞した作品『ブラウンGP:F1の歴史を変えたクルーたち』の成功に続き、リーブスはモータースポーツのストーリーテリングの世界にふたたび飛び込む。タイトル未定のこのドキュメンタリーは、TWGモータースポーツとゼネラルモーターズが率いるキャデラックの野心的な事業に焦点を当て、歴史的にヨーロッパのチームが優勢を占めてきたこのスポーツにおいて、両社が明確にアメリカ的な存在感を確立していく様子を描いていく。
インディアナポリスのフィッシャーズに恒久的な拠点が建設されている間、シルバーストンにある6つの倉庫からなる仮設施設で活動するチームの努力を記録する撮影が進行中だ。
『マトリックス』や『ジョン・ウィック』シリーズのスターであるリーブスは、「キャデラックF1チームの素晴らしい物語と、F1レースの世界への驚くべき旅を伝える仕事に参加できることを光栄に思い、興奮している」と語った。
「このドキュメンタリーシリーズの目標は、視聴者をこの旅の中心に導き、世界で最も特別なスポーツアリーナのひとつに参加するにはどんなことが必要なのか紹介することにある」
TWGモータースポーツおよびキャデラックF1チームのCEOであるダン・タウリスは、この取り組みの重要性と、それがもたらすストーリーテリングの機会を強調した。
「これは大胆な野心と不屈の精神の物語だ」
「レースに対する深い情熱と知識を持つキアヌと仕事ができるのは光栄であり、この素晴らしいストーリーにおいてGMと提携できることを誇りに思う」
「我々はF1に新しい世代のファンを迎える機会を得ており、キアヌの創造性はその旅を刺激する完璧な火花となるだろう」
このドキュメンタリーシリーズは、マイアミ、オースティン、ラスベガスでの大規模なグランプリのおかげでアメリカでのF1人気が急上昇しているなか、アメリカのイノベーションの称賛だけでなく、モータースポーツの進化のケーススタディとしても位置付けられている。
ゼネラルモーターズ社長のマーク・ルースは、自動車大手の同社にとってこのプロジェクトがいかに重要かを主張した。
「ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツは、独自のアメリカのF1チームを作るという大胆なミッションのために力を合わせた」
「キアヌ・リーブスが、キャデラックF1チームのFIA F1世界選手権初シーズンまでの道のりを記録してくれるのは感動的だ」
このドキュメンタリーシリーズは、F1の新レギュレーションサイクルに合わせ、キャデラックの2026年のデビューに先立って初公開されるものとみられる。リーブスは、彼が崇拝する世界を新たに深く探求することになる。ファンにとっては、モータースポーツの夢をレースの現実に変える様子を、めったにない身近な視点から見ることができる機会となるだろう。