【予選日コメント】
Q3目指した角田裕毅、予選18番手に強いフラストレーション「何もミスはなかった。RB21はとにかくウィンドウが狭い」
2025年F1オーストリアGPの予選で、レッドブルの角田裕毅は18番手となり、Q1で敗退した。
金曜FP1では17番手だったが、FP2で7番手に入り、土曜のFP3でも9番手と、2回のプラクティスでトップ10に入っていた。予選Q1では、各車が最初のランを終えた段階で、角田は1分05秒386で12番手。2回目最後のアタックではそのタイムをわずかに縮める1分05秒369にとどまり、18番手に沈んだ。
Q1を6番手で通過したチームメイト、マックス・フェルスタッペンとのQ1タイム差は0.263秒だった。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 9番手(1分05秒139/17周)
予選 18番手(Q1=18番手1分05秒369:ソフトタイヤ)
「今週を通してペースが良かったので、今日はすべてをまとめるだけでした。それだけに(こういう結果となり)気分が良くないです」
「予選が自分の思いどおりにいかなかったことに、本当にフラストレーションがたまりますし、自分たちの思いどおりにいかないことに、うんざりしています。僕たちはすべてをうまくまとめられるようにならなければなりません」
「(Q1での)1周目と2周目での違いが大きすぎました。バランスにかなり苦しみ、1回目のプッシュと2回目のプッシュでは感触がとても違っていました」
「2回の走行の間に何かが起きたのです。マシンの何が違ったのかを突き止める必要があります。走行間で行ったフラップ調整が関係している可能性もあります」
「自分たちが良い結果を出すことができることは分かっています。実際、最初のプッシュはかなり良い感触でしたし、マシンのフィーリングは一貫して良好でした。でも、肝心な最後のプッシュでは、マシンに対して快適なフィーリングを持てませんでした」
「Q1ではマックスとの差は小さかったです。このように僅差の予選セッションでは特に、マシンをもっとラップごとに信頼できる一貫したウィンドウに入れるために取り組む必要があります。明日は厳しいレースになるでしょうが、挽回するためにベストを尽くします」
(走行直後のインタビューで語り)「ウォームアップなどで自分が何か間違えたとは思っていません。バランスがまったく違っていたのですが、説明するのが難しいです。たとえペースが良くても、こういう結果になってしまうのは本当にフラストレーションがたまります。終盤、バランスが良くなかったことで、タイムをまとめることができませんでした。エンジニアたちと話をしなければなりません」
「予選の前までは、うまくいっており、自信を持てていました。でも予選でうまくまとめることができなかったのです。いくつかの理由があって、それがフラストレーションの原因です」
「今日はQ3を期待していました。自信を感じていましたし、アプローチや進歩の仕方については正しい方向に進んでいると確信しています。でも、こういう非常に狭いウィンドウのマシンでは、できるだけ一貫性が欲しいです。マックスも似たような報告をしていたと思いますが、少なくとも彼はこのマシンについて知っていて、どう扱うべきかを理解しています。そのため、彼は、走行間に驚きがあっても、1周のなかで適応できるのです」
(レッドブルRB21はF1で経験した中で最も狭いウィンドウのマシンかと聞かれ)「そうですね。難しいマシンであるとは思いますが、同時に運転できないほどではありません。ただ、とてもウィンドウが狭いです」
「本当に本当にフラストレーションがたまっています。18番手や19番手のようなポジションからスタートすることに本当に疲れています」
「でも、ポジティブな要素はあります。ペースはこれまで以上に良かったですし、マシンに対する理解も深まりました。ただ、ロングランはまた別のシナリオになります。当然ながらダーティエアもありますし、どんなマシンに乗っていても難しいです。自分たちに何ができるかを見てみます。ポイントを獲得するためにベストを尽くします」