大規模なインフラ改修に取り組むハンガロリンク、2025年のF1開催を前に新メインビルディングとグランドスタンドを公開
2025年F1ハンガリーGPを前に、ハンガロリンクは大規模なインフラ改修工事の進捗状況を発表、新しいメインビルディングとグランドスタンドを公開した。
長年の再開発プランにより、昨年のハンガリーGPに先立ち、パドックエリアが拡張され、それ以降、メインビルディングなどが改修されてきた。全面的な再開発の完了は来年4月に予定されている。
「これは単なるインフラの改善ではない。ハンガリーのモータースポーツにおける新たな時代の幕開けを意味している」とハンガロリンク・スポーツZrt.の会長兼CEOゾルト・ギュレイはコメントした。
「この開発の目的は、時代遅れとなったインフラを、すべてのプロフェッショナルなスポーツ要件を満たす、現代的で経済的に持続可能なパドック施設に置き換えることだった」
「これには、4つのテクニカルガレージと36のレースガレージ、FIA準拠のレースコントロールセンター、ホスピタリティおよびVIPエリア、オフィス、屋上テラス、そしてデポが含まれている」
「工事を加速させ、ハンガリーGPが工事期間中もカレンダー上にとどまることを確実にするために、この建物の構造フレームはプレハブ部材を用いて作られた。そのため、建物の外観は完成しているように見えるが、いくつかの部分は来年まで使用されない。しかし完成すれば、この施設はモータースポーツイベントだけでなく、会議や大規模な集まりにも対応することになる」
国防省スポーツ担当国務長官であるアーダーム・シュミットは、F1ハンガリーGPはハンガリーに大きな経済効果をもたらしていると語る。
「ハンガリーGPが、例年ハンガリー国内で最も観客数の多いスポーツイベントであることを強調することは重要である。昨年は30万人を超える人々がこのサーキットを訪れ、そのうちおよそ80パーセントが海外からの観客であった」
「このイベント開催がもたらすGDPへの総影響額は260億フォリント(約104億円)を超えている。政府がハンガロリンクに投資した資金において1フォリントあたり、ハンガリー経済に対して1.5フォリント以上の収益を生み出しているのだ」
2022年にハンガロリンクは大規模なインフラ改修計画を発表、翌年には2032年までの開催契約延長が決まった。
2025年のハンガリーGPは第14戦として8月1日から8月3日に開催される。