リスタート後に苛立ちを募らせたフェルスタッペン、レース終盤の走りは「正しくない、起こるべきではなかった動き」と認める
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2025年F1第9戦スペインGPでメルセデスのジョージ・ラッセルとの接触を起こした翌日、ソーシャルメディアで珍しく謝罪を行い、自身の無謀な行動は「正しいことではなく、起こるべきではなかった」と認めた。
ドラマはスペインGPのレース終盤に起こった。フェルスタッペンはポジションを守ろうとしていたがターン1でコースアウトし、ラッセルに押し出されたと主張した。レッドブルからポジションを譲るよう指示されたフェルスタッペンは、ターン5で一時的に指示に従ったように見えたが、すぐに反撃に出てラッセルにホイールをぶつけた。スチュワードはこの動きを故意によるものと判断した。
フェルスタッペンの反省は、白熱したインシデントを受けてのものだ。彼はクラッシュを引き起こしたことで10秒のペナルティを受け、最終的に順位を5位から10位に落とした。また、このインシデントでフェルスタッペンは3点のペナルティポイントを科されたため、12カ月間の合計ポイントが11点となり、レース出場停止まであと1点となった。『Sky F1』に出演した元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグは、その動きを「ひどい」と非難して黒旗の提示を要求したが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はその批判を「かなり扇情的」だと一蹴した。
月曜日、フェルスタッペンはインスタグラムでこの論争について発言した。
「バルセロナでは、セーフティカーが出るまでは、エキサイティングな戦略でよいレースができていた」
「最後まで使うタイヤの選択と、セーフティカーからのリスタート後のいくつかの動きが、僕のフラストレーションを増大させた。そうしたことが、正しくない、起こるべきではなかった動きに繋がった。僕は常にチームのために全力を尽くしているので、感情が高ぶってしまうことがある。一緒に勝つこともあるし、一緒に負けることもある」
「モントリオールで会おう」
この謝罪でフェルスタッペンは、レース終盤のセーフティカーとタイヤ戦略に対するフラストレーションを要因として挙げ、自身の過失を認めていることを強調した。第10戦カナダGPが迫るなか、フェルスタッペンの悔悛は前進することへの意欲を示しているが、出場停止に近い状況のなかで厳しい監視が続くことは確実だ。