【決勝日コメント】
10点リードのピアストリ「スタート改善の努力が優勝の鍵に」後退のノリス「自分の首を絞めている」
2025年F1サウジアラビアGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは今季3勝目を達成、ランド・ノリスは4位を獲得した。この結果、ピアストリは合計99ポイントでドライバーズランキングトップに浮上。前戦終了時までポイントリーダーだったノリスは、89ポイントで2位に後退した。
ピアストリはスタート直後に、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と激しいポジション争いをするが、フェルスタッペンがコース外を走ってリードを維持したことで、順位は変わらなかった。5秒のタイムペナルティが下されたフェルスタッペンは優れたペースを発揮、ピアストリはコース上では前に出ることができなかったものの、セカンドスティントで逆転。ペナルティ消化後のフェルスタッペンを抑え切って優勝を飾った。
予選でクラッシュし、10番グリッドスタートとなったノリスは、大多数のドライバーとは異なり、ハードタイヤでスタート。オーバーテイクを繰り返し、ロングスティントを走ることで、30周目にはトップに立った。セカンドスティントは5番手からスタート。ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜いて4番手に上がり、前を行くシャルル・ルクレール(フェラーリ)をより速いペースで追ったが、周回数が足りず、3位から1.092秒差の4位という結果になった。ノリスは全体のファステストラップも記録した
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(50周/50周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「スタートでインに入った時点で、ターン1を2番手で抜けるつもりはなかった。最終的にスチュワードの介入が必要にはなったが、僕は十分に前に出ていた。それによって勝利をつかむことができたんだ。スタートに関して努力を重ねてきて、それが優勝につながったので満足している」
「最初のスティントの終盤は、マックスについていくことができず、タイヤをだめにしてしまった。ピットストップの後は前に空間がある状態で走れたからよかったよ。とても良いレースだった。やるべきことはやり遂げた。でもまだもう少し必要だ。マックスは僕たちが望んでいたよりも、近い位置にいたからね」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(50周/50周)
10番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム
ファステストラップ:1分31秒778(41周)
「厳しいレースだった。このコースはタフだし、気温も厳しく、しかもスタートからフィニッシュまで全開で走る。他のドライバーたちに対して十分なアドバンテージがなく、ポジションを上げるのに苦労した」
「シャルルに勝って、表彰台の片隅に上れたら最高だったんだけどね。でも、今日はこれがベストだったと思う。他チームより明らかに優れているというわけではなかった」
「オスカーが示したように、簡単なレースではなかった。マックスはペナルティを受けていなければおそらく勝っていただろう」
「僕たちには問題が残っている。昨日の僕のようにミスを犯すと、必要なだけの力を出せなかったことで、自分で自分を厳しい状況に置くことになるんだ。今日のようにね」
「それでも挽回できたことに満足している。これが僕が成し遂げられた最高の結果だからね。今は、この後の休みを楽しみにしている」