【決勝日コメント】
ペナルティに疑問を呈するレッドブル代表「順位を戻さなかったのは、違反はないと確信していたから」
2025年F1サウジアラビアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位、角田裕毅は1周目のアクシデントによりリタイアした。チーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンは、スタート直後のコース外走行でアドバンテージを継続して得たと判断されてペナルティを受けていなければ、優勝していたと考えている。
「まず最初に、オスカー(・ピアストリ/マクラーレン)の勝利を祝福したい。だが、おそらくあのペナルティがなければ、今日は我々が勝っていただろう。だから、ポジティブな要素はたくさんあるし、多くの学びもあり、どこを改善すべきかは分かっている」
「我々は、オープニングラップでマックスが明らかに前に出ていたと信じていた。(スチュワードは)非常に厳しい判断をしたと思う。だが、その時点では受け入れて、ペナルティを消化し、集中して走り続けるのが最善だった」
ホーナーは『Sky Sports』に対して、「ポジションを戻さなかったのは、自分たちが何か悪いことをしたとは思っていなかったからだ。コーナーのエイペックスでは、マックスが明らかに前に出ているのが、はっきりと分かる」とコメントしている。
「スチュワードがどうしてそんな結論に至ったのか理解できない。ふたりは同じスピードで突っ込んだ。オスカーはコーナーの奥深くまで突っ込んできた。その時点で、マックスが引くには遅すぎたのだ」
「『1周目にはレースをさせよう』という方針はどうなったのか。どうやら、完全に放棄されたようだ」
一方、ホーナーは、純粋な速さという面では、大きな手応えを得ることができたレースだったと振り返った。
「今日、我々のペースはマクラーレンと非常に近かっただけに、この結果はとても残念だ。ミディアムタイヤでの最初のスティントの後、我々は良い状態にあった」
「最初のスティントでオスカーとの差を広げることができた。マックスのペースは本当に素晴らしく、マシンの力を最大限に引き出していた。金曜日に全体に対して1.2秒の差を持っていたマクラーレンを相手にしていたことを忘れてはならない」
「今シーズンここまでで、純粋な速さという点では、我々が最も競争力を発揮できたレースだった。しかし、結果にはつながらなかった。彼らは強かった」
「だが我々は重要なポイントを稼ぎ、ドライバーズ選手権においては、首位(のピアストリ)と12ポイント差で、(2位の)ランド・ノリスとの差を(2ポイントに)縮めることもできた。まだチャンスは十分にある」
「全体的に見れば、ポジティブな気持ちでマイアミに向かうことができる」
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とのクラッシュでリタイアしなければならなかった角田についてホーナーは、このサーキットでインシデントを避けるのは難しい場合があると述べた。
「裕毅にとっては非常に残念なレースとなった。彼はグリッドで良い位置にいて、我々のために多くのポイントを獲得できる可能性が高かった。彼はマシンに乗る貴重な時間を失った。だが、あの時、彼にはできることはあれ以上何もなかっただろう。このサーキットでは常にインシデントのリスクがある」