【初日レポート】
前戦から好調、アルピーヌのガスリーが首位発進。僅差でノリスが続き、角田10番手/F1サウジアラビアGP FP1
2025年F1第5戦サウジアラビアGPのフリー走行1回目が行われ、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がトップタイムをマークした。2番手はランド・ノリス(マクラーレン)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は10番手だった。
日本GP、バーレーンGPと続いた連戦の最後はサウジアラビア。ジェッダ・コーニッシュ・サーキットのコーナー数は27とシーズン中最多で、超高速の市街地コースだ。持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という3種類だ。
気温28度、路面温度50度というコンディションで、現地時間16時半にセッションがスタート。夕方ではあるがまだ明るい状況だ。開始直後から全車コースに出ていき、タイヤはほとんどがミディアムを履くなかハースの2台とカルロス・サインツ(ウイリアムズ)の計3台はハードを選んでいる。
最初にトップにつけたのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)で、タイムは1分31秒548。ピアストリは「ヘルメットのなかでドリンクが漏れている」と報告していた。0.216秒差で2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、0.312秒差で3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く。
ランド・ノリス(マクラーレン)が1分30秒454、ラッセルが1分30秒425、再びノリスが1分29秒980、ラッセルが1分29秒674とコースコンディションが改善していくにつれてトップタイムが塗り替えられていく。角田は1分30秒239で4番手、ハード勢ではサインツが1分30秒336で7番手だ。昨年このサウジアラビアでサインツの代役としてフェラーリからF1にデビューしたオリバー・ベアマン(ハース)は、ターン1でわずかにタイヤをアウト側のウォールに接触させてしまい、タイヤスモークを上げていた。
セッション中盤に入ると、サインツを筆頭に各車ソフトタイヤを投入した。予選一発の走行を得意とするニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が1分29秒916で一時3番手につける。その直後にノリスが1分29秒246というトップタイムをマークした。0.372秒差でラッセル、0.462秒差でピアストリ、0.534秒差でシャルル・ルクレール(フェラーリ)、0.572秒差でフェルスタッペンというトップ5だ。だがフェルスタッペンは「セクター1のターン1、ターン2のようなところではマシンを曲げられない」と報告していた。角田は1分29秒887というフェルスタッペンと0.069秒差の6番手タイム記録している。
さらにピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分29秒239でトップタイムを塗り替えた。その後はタイム更新も落ち着き、各車ユーズドタイヤでの走行に移行。レーシングブルズの2台はミディアムでの走行を続けており、残り時間10分を切ったところで初めてソフトタイヤに履き替えて走行した。リアム・ローソンは1分29秒907で11番手、アイザック・ハジャーは1分30秒011で15番手タイムを残している。
トップは変わらずガスリーで、ノリス、ルクレールというトップ3でFP1は終了。4番手以降はピアストリ、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ラッセル、サインツ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルスタッペン、角田というトップ10の並びになっている。