チームメイトと接触しかけたアルボン。FIAは警告を怠ったチームに約122万円の罰金/F1バーレーンGP
2025年F1第4戦バーレーンGPにおいて、アトラシアン・ウイリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボンが他車の走行を妨害したとして、警告を怠ったウイリアムズに罰金が科された。
バーレーンGPのフリー走行1回目、アルボンはターン13を曲がろうとした際に、後ろから接近してきたチームメイトのルーク・ブラウニングに気が付いていなかった。カルロス・サインツの代わりにFP1に参加していたブラウニングは、アルボンとの接触を避けるためにターン13で大きく減速し、ターン13の内側のランオフエリアを通過することになった。
この件についてスチュワードはアルボンとチームの代表者を召喚してヒアリングを行い、無線や車載カメラの映像、テレメトリーなどのデータを見直した。アルボンは、ブラウニングが近づいていることを無線で聞いておらず、その当時のスピードやクルマの角度のせいで、ブラウニングが近づいていることやその後ろにフェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)がいたことをミラーで確認できなかったと主張した。またチームは、状況を監視する責任者であるエンジニアらが必要な警告を行うことができなかったと述べた。
スチュワードはペナルティを軽減するにあたって、ブラウニングがプッシュラップではなくアウトラップを走っていたことを考慮したが、もし高速での走行だった場合は状況はかなり深刻なものになっていた可能性があるとみている。
これによりスチュワードは、F1の競技規則37.5に違反しているとして、過去の事例を踏まえてチームに7500ユーロ(約122万円)の罰金を科す判断を下した。