
【】レッドブルでFP1出場の岩佐歩夢「よく言われる“難しいマシン”という印象はなし。悪くないセッションだった」
4月12日
F1バーレーンGPのフリープラクティス1回目に、レッドブル・レーシングから出場した岩佐歩夢が、走行を終えて感想を語った。岩佐はマックス・フェルスタッペンのマシンに乗り、自身3度目のFP1出場を果たした。レッドブルからの出場はこれが初めてで、移籍間もない角田裕毅とともに、チームのための作業に取り組んだ。
岩佐はFP1で20周を走行、ベストタイムは1分35秒475で全体の19番手だった。
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──レッドブルのマシンを走らせた印象は?
岩佐歩夢(以下、岩佐):「噂ではピーキーとかトリッキーとか言われていて、難しそうなクルマのような印象になっていますが、実際に乗ってみると、言われているような印象はまったく感じませんでした。それよりも、チャンピオンシップの上位にいるクルマなので、タイヤのグリップ力も高く、レスポンスがいいという印象のほうが強かったです。だから、高速コーナーも攻めることができました」
──では、フリー走行は予想どおり?
岩佐:「今日、一番予想していなかったことは、クルマが曲がらなかったこと。特に低速コーナーでまったく曲がらなくて、セッション前半はそれに苦戦していました。それで、曲がる方向のセットアップに変更していったら、今度はニュータイヤでの走行でオーバーステアになってミスしてしまって、タイムをまとめることができませんでした。結果的にはやりすぎたという感じです。ただ、このクルマのキャラクターや限界値を知ることができたという点ではポジティブだったと思います」

──セッションには満足している?
岩佐:「いや、すっきりはしていません。やっぱり、(ミディアムの)ニュータイヤでタイムを出したかった。ただ、ミスがあった中でもソフトタイヤの角田選手との燃料搭載量の違いや、今日は2台で別々のことをやっていてダウンフォースレベルの違いを考えると、そんなに悪くないと思います」
──フェルスタッペンのレースエンジニアの“GP”ことジャンピエロ・ランビアーゼと一緒に仕事していたが、どんな印象?
岩佐:「本来であれば、シミュレーターに乗って準備してから臨みたかったんですが、今回は事前にシミュレーターに乗ることができずにサーキット入りしました。その分、日本GPが終わってから今日まで“GP”といろいろとコンタクトをとって、不安要素を排除してくれたことはとても助かりました。今日のセッション中も僕か落ち着いて仕事できるようサポートしてくれて、僕もフィードバックしやすかったです」
──チームからは?
岩佐:「セッションの最初にはエアロレーキを搭載して、エアロ(空力)系のテストをしていましたが、そのフィードバックに関してはいい評価をしてもらっています。ベストタイムでの順位は良くなかったですが、ミスしていたことやそれがやりすぎたセットアップだつたことを考慮すると、ラップタイム的にはもう少しいいポジションにいたと思うので、いいパフォーマンスだったんじゃないかという評価をもらいました」

(Text : Masahiro Owari)
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