岩佐歩夢、レッドブルからF1バーレーンGPのFP1出走が決定。フェルスタッペン車を託される
オラクル・レッドブル・レーシングは4月9日、2025年F1第4戦バーレーンGPのフリー走行1回目(FP1)にて、岩佐歩夢を起用すると発表した。岩佐はマックス・フェルスタッペンのマシンを託され、自身3度目のFP1出走を迎える。
大阪府出身の岩佐は現在23歳。2019年に鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ(現:ホンダレーシングスクール鈴鹿フォーミュラクラス/HRS-F)のスカラシップを獲得し、ホンダの若手ドライバー育成プログラムである『ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)』に加入すると、2020年はフランスF4に参戦しシリーズタイトルを獲得した。
2021年はFIA F3に参戦し、同年よりレッドブルの若手ドライバー育成プログラムである『レッドブル・ジュニア・チーム』にも加入。2022年よりF1直下のFIA F2へステップアップを果たすと、参戦初年度はシリーズ5位、2年目の2023年シーズンは最終戦までタイトル争いを繰り広げシリーズ4位となった。
2024年シーズンは欧州をベースとしF1のシミュレーターサポートを担当しつつ、国内最高峰レースである全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)にTEAM MUGENから参戦。シリーズ5位の成績を残すと、同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。2025年シーズンもSFに参戦しつつ(第2戦終了時点でランキング首位)、レーシングブルズのリザーブドライバーを務めている。
岩佐は2024年の第4戦日本GP、最終戦アブダビGPでRB(レーシングブルズ)からFP1出走経験があり、今回が3度目のFP1出走かつ、初めてオラクル・レッドブル・レーシングのマシンドライブとなる。
F1チームは1台につきシーズン2回、F1参戦2戦以下のドライバーをフリー走行で起用しなければならないと、規則で定められている。レッドブルはこの貴重な枠の1回目に、ホンダの育成ドライバーでもある岩佐を起用することになった。
岩佐は自身のX(旧:Twitter)にて「今週末のF1バーレーンGPのFP1でオラクル・レッドブル・レーシングのマシンをドライブします。また新しい経験が出来ることを楽しみにしています!」と投稿している。
また、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は「岩佐歩夢選手には、前戦F1日本GPで優勝したマシンをドライブできる貴重なチャンスを最大限生かして、未来に繋げる60分間にしてほしいと願います」と、コメントを発表した。
F1バーレーンGPのフリー走行1回目は4月11日(金)の日本時間20時30分〜21時30分(現地時間14時30分〜15時30分)に行われる。角田裕毅と岩佐、ふたりの日本人がレッドブルのマシンをドライブし、ハースからは平川亮もFP1に出走する。3名の日本人ドライバーが一堂に会するだけに、注目の60分間となりそうだ。