2025.04.03

「ホンダの“諦めない”が王座獲得に繋がった」とレッドブル代表。特別カラーは昨年から進んでいたと明かす


クリスチャン・ホーナーレッドブルF1チーム代表、HRC 田辺豊治氏、HRC 渡辺康治社長によるトークステージが開催された/F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025(人名は左から)
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 4月2日、東京・お台場でF1公式イベント『F1 TOKYO FAN FESTIVAL』が開催され、オラクル・レッドブル・レーシングからチーム代表のクリスチャン・ホーナー、ホンダ・レーシング(HRC)から渡辺康治社長と田辺豊治氏の3名が参加したトークステージが行われた。

 ステージに上がったホーナー代表は、「こんにちは」と日本語で挨拶をすると「日本と東京に戻ることが楽しみだった。イギリスさながらの天気のなか、また東京に戻ってこれて嬉しい」と話し、「ホンダとの特別な関係をとても誇りに思っている。今週末にホンダを讃える伝統的なリバリーを見せることができて嬉しいし、楽しみにしてほしい」と語った。

 トークステージでは、まず4月4日〜6日に控えたF1日本GPで使用されるレッドブルRB21の特別カラーリングの話題となり、ホーナーは、「ホンダとのラストイヤーを讃えるということで、昨年から話し合っていた。ホンダと日本で出会った素晴らしいファンや友人たち、そして、そのサポートに心から感謝を込めて伝統的なスタイルにした」と述べた。

 続いて渡辺社長も、「クリスチャンとは、サーキットごとに話していました。今年でパートナーシップが最後ということで、我々ホンダは、とにかく最後まで手を抜かないから最後まで勝利に向けて一緒にやろう、というなかで最後の鈴鹿をどのようにお祝いしていくか話し合い、スペシャルリバリーをやろうとなりました」と特別カラーに至る経緯を話した。

「ホンダF1の初勝利から60周年ということで当時のホンダRA272をオマージュできたらと考えておりました。今回実現して嬉しいですし、クリスチャンにも感謝しています」

クリスチャン・ホーナー(レッドブルF1チーム代表)
『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』のトークステージに出演したレッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナー

 8年に及ぶレッドブルとホンダのパートナーシップについてホーナーは、「この8年で私の日本語はあまり上達しなかった」とジョークを交えつつ、「これまでドライバーズで4度、コンストラクターズで2度、ホンダとともに多くのタイトルを獲得してきた。ラストイヤーもさらなる優勝とタイトル獲得のためにベストを尽くす」と語った。

 2021年までホンダF1のテクニカルディレクターとしてパワーユニット(PU)の現場管理を担当し、現在はHRCの4輪レース部開発室でチーフエンジニアを務める田辺氏は、レッドブルとの関係を「思い出深いパートナーシップになりました」と述べ、2018年のトロロッソから始まった提携を振り返った。

「当時、我々のPUが他のPUマニュファクチャラーに負けていたなか、トロロッソが、PUのパワーが上がるなら好きなことを言えと、大きく手を広げてくれました。そのような形でレッドブルグループの技術陣と親交が始まり、それを見ていたレッドブルレーシングやレッドブルテクノロジーに“いける”と判断いただいたことで2019年からレッドブルにもPUを載せることになりました」

 田辺氏は、トップチームであるレッドブルとの仕事は簡単ものではなかったと述べ、「期待に反して、苦しい時が続きました。けれど、マックス(・フェルスタッペン)選手が3位に入り、そして、初優勝を成し遂げるなかで一緒に手を組みながら、徐々に開発していき、(ホーナーの述べた)結果に結びついたのかなと思っています」

 渡辺社長も「レッドブルとホンダは先週の中国GPまでに151戦を戦い、64勝しました。負けたことも多く、お互いに悔しい目にもあったわけですが、そこからいろいろな学びが生まれてチャンピオンシップに繋がるという経験をしました。我々としては、8年のパートナーシップは貴重な経験でしたし、モータースポーツの歴史に残ると良いなと思っています」と語った。

ホンダ・レーシング渡辺康治社長
『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』のトークステージに出演したホンダ・レーシング社長 渡辺康治氏

 そんなホンダの技術者や日本にいるスタッフについて聞かれたホーナーは、「常に情熱とやる気と絶対諦めない気持ちを持っていて、それらがあったからこそ素晴らしい結果を出すことができた。ホンダのスタッフや関係者に、この場を借りて感謝をしたい」とホンダへの感謝とともにその印象を述べた。

 この言葉を受けて田辺氏は、「同じ言葉をお返ししたい」とフェルスタッペンが最終ラップに大逆転してチャンピオンを獲得した2021年の最終戦アブダビGPを例に語った。

「最後まで諦めなかったことが結果に結びついたわけです。ホンダのメンバーや後輩たちも学んでいますし、ホンダスピリット、レーシングスピリットを守って取り組んでくれています」

 最後に3人からファンへ向けてメッセージが贈られた。ホーナーは、F1第3戦日本GPからレッドブルで走る角田裕毅にも触れ、「鈴鹿でファンのみなさんに会えることを楽しみにしているし、今週末から裕毅が我々のクルマで走ることにとても興奮している。すべてのサポートに感謝しているし、これからもレッドブルを応援してほしい」と述べた。

 田辺氏からは、「今週末の日本GPでは、すべてのドライバーとチームが悔いのなくエンジョイできるようレースしてもらえたらと思います。来られる方はもちろん、来られない方もレース楽しんでください。私も楽しみたいと思います」とコメント。

 渡辺社長は、「いよいよ鈴鹿が来てしまった」と日本GPを前に気持ちを吐露した。

「レッドブル、レーシングブルズとのパートナーシップの集大成として、我々もできる限りPUで貢献したいです。スペシャルリバリーをまとったマックスと裕毅が大活躍をして、みなさんと喜びを分かち合えることを期待しています。鈴鹿で、テレビで応援していただきたいと思います」

 2025年F1第3戦日本GPは、今週4月4日(金)から6日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。

ホンダ・レーシング 田辺豊治氏(4輪レース部開発室 チーフエンジニア)
『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』のトークステージに出演したホンダ・レーシング 4輪レース部開発室 チーフエンジニア 田辺豊治氏


(Text:autosport web)

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