【決勝日コメント】
デビュー戦スタート前クラッシュに涙のハジャー「恥ずかしい思い。ミスから学び、チームに謝罪するしかない」
3月16日に開催された2025年F1オーストラリアGPの決勝レースで、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは11番グリッドからスタートを切るはずだったが、フォーメーションラップのターン2でクラッシュ。そのままリタイアを喫するという涙のF1デビュー戦となった。
前日に行われた予選では、今季デビューを果たすルーキードライバーのなかで最上位となる11番手につけたハジャー。しかし迎えた決勝はウエットコンディションとなり、ハジャーはインターミディエイトタイヤを装着してフォーメーションラップを開始したものの、ターン2で姿勢を乱しウォールにクラッシュ。そのままレースを終えることになってしまった。
夢のF1デビュー戦を自身のミスにより“0周リタイア”で終えたハジャー。中継映像ではコースサイドでヘルメットを脱がずに涙を拭っている姿や、パドックに戻ってきたときには、ルイス・ハミルトンの父親であるアンソニー・ハミルトンが声をかけて慰めていたり、F1CEOのステファノ・ドメニカリもレーシングブルズのホスピタリティを訪れる様子が映されていた。
レース後、レーシングブルズのチーム代表を務めるローレン・メキースは「彼は今回のことから学び、フラストレーションを次のレースに向けた良いエネルギーに変えるだろう」とハジャーについてコメントした。
「我々は上海(第2戦中国GP)までの数日間、彼をサポートするためにここにいるんだ。この週末に得られたポジティブな要素を曇らせないようにするつもりだ」
決勝=リタイア(0周/57周)
11番グリッド/タイヤ:インターミディエイト
今日は恥ずかしい思いをした。自分のミスから学び、チームに謝罪するしかない。
路面コンディションはトリッキーで、インスタレーションラップ(グリッドに着く前の確認走行)からグリップが非常に低く、自信が持てなかったんだ。
フォーメーションラップでは、できる限りタイヤを準備しようとしたけれど、残念ながらスピンしてしまい、クルマを救うことはできなかった。壁にぶつかる前は“乗客”のように感じた。今は来週の中国でのレースに備えて前を向いているよ。