【決勝日コメント】
「自分自身には大満足」角田裕毅、堅実に6番手を走行も戦略ミスで入賞逃がす。代表が謝罪
2025年F1オーストラリアGP決勝で、レーシングブルズの角田裕毅はレース中盤まで6番手を走行しながら、ピットストップのタイミングによりポジションを落とし、12位という結果になった。
5番グリッドの角田は、1周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれて6番手となったが、その後、後ろのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)を抑え続け6番手の位置を守った。全体がインターからスリックへとタイヤを交換した時期を過ぎた後も角田裕毅は6番手を走行。しかしその後、雨が強くなってきたことで、状況に変化が起きた。
トップ走行中のランド・ノリス(マクラーレン)がコースオフした後、インターに履き替えるために早々にピットイン、2番手のオスカー・ピアストリはコース外でしばらくスタック、数人の上位勢がピットに入ったため、44周目にはトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続く2番手を角田が走ることになった。しかし角田は5番手までポジションを落とし、さらに、アクシデントによりセーフティカーが出動した47周までタイヤ交換を遅らせたことで、コースに復帰した時には11番手に落ち、その後、ピアストリに抜かれて、最終結果は12位となった。
チーム代表ローレン・メキースは、「裕毅は雨が再び降るまでは、非常に強力なパフォーマンスを見せていた」とレースを振り返った。
「言い訳の余地はない。我々の最後の判断は誤っており、それによって、今日、大きな代償を支払うことになった。この点について、裕毅に謝らなければならない。彼をステイアウトさせるという賭けはうまくいかなかった。ただ、これもモータースポーツの厳しさの一部だ。改善する唯一の方法は、チームとしてさらに努力し、より強くなって戻ってくることだ」
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
決勝=12位(57周/57周)
5番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム→インターミディエイト
ピットインのタイミングが僕たちにとって良くありませんでした。ピットに入るタイミングが遅すぎたために、セーフティカーの後、突然11番手に落ちてしまいました。
ペースはありましたし、最後の雨が降るまでは、ミスもほとんどありませんでした。僕は自分ができることはやったので、自分自身のパフォーマンスにはとても満足しています。
今日起きたことをしっかり見直して、今後のために学びます。今年はかなりの接戦で、1ポイント1ポイントがとても重要です。そうした意味で、同じミスをしないようにする必要があります。
理想的な結果ではありませんが、今週末からたくさんのポジティブな点を見つけることができます。ペースが良かったですし、パフォーマンスを最大限に発揮できれば、良いレースウイークエンドを過ごすことができます。このパフォーマンスを維持し、強くなって戻ってきます。