2029年までF1の会長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリ。ドライバーや監督らから称賛の声
ステファノ・ドメニカリが2029年末まで会長兼CEOに留まるというF1の発表は、パドック全体で非常に好意的に受け止められた。チェイス・キャリーに代わってその職に就いて以来、このイタリア人が成し遂げてきた仕事は全員から称賛されている。
ドライバーやチーム代表らはみな、ドメニカリの契約延長に拍手を送っており、F1の主要人物の大半は、このイタリア人のリーダーシップのもとでF1が繁栄し続けていくと考えている。
世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンはこの発表に明らかに満足しており、ドメニカリの契約延長について次のように語った。
「これはF1にとって素晴らしいことだ。彼は、第一に本当に素晴らしい人なんだ。僕もステファノとはとてもうまくやっているので、彼がもっと長くここにいることが知られてとてもうれしいよ!」
オランダ人ドライバーの隣に座っていたオスカー・ピアストリも、次のようにつけ加える。
「彼が行ってきたこのスポーツへの貢献は、高く評価されていると思う。彼はドライバーである僕たちに向けてつねに扉を開いてくれている。とても話しやすい人だし、僕たちのアイデアや懸念を進んで受け入れてくれる。だから彼が長い間ここにいてくれるのはとてもうれしい」
10年以上前にフェラーリでドメニカリと仕事をしたベテランのフェルナンド・アロンソも、この決定に賛意を示しながら彼の仕事ぶりを評する。
「ステファノは僕たちの意見に耳を傾けてくれる。彼はその性格と個性によって、F1のあらゆるエゴをひとつにまとめる人物になっていると思う。全員の利益にならないこともある、各チームの利益をね」
「これはF1では普通のこと」だと認め、アロンソは「ステファノはいくつかの決定に常識を持ち込み、明らかに全員の意見に耳を傾けようとしている。全員の意見は異なるが、彼は聞き上手で、このスポーツにとって素晴らしいボスだと思う」と締めくくった。
メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフも同様の考えで、「ステファノの実績を見ればわかる。振り返ってみると、彼がF1のCEOになって以来、我々はますます強みを増してきた」と意見を述べている。
「私が気に入っているのは、彼がビジネスを隅々まで熟知している点だ。彼はフェラーリF1のチーム代表として、僕と反対側の立場にいたことがある。そして、彼はランボルギーニのCEOを務めていたこともあり、企業側のことも見てきた」
「彼は実際に、F1のCEOに求められる完璧な資質を兼ね備えていると言える。信頼でき、頼りがいがあり、率直だ。そしてスポーツを理解しているので、おかしいと思われる部分を適切に見抜くことができる人物だ。だから、彼があと4、5年ここに留まるというのは、F1にとって素晴らしいニュースだ」
最後に、マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは次のようにつけ加えた。
「ステファノが近い将来もここにいることが確定し、チェイス・キャリー(F1の前CEO)が復帰し、私と20年以上の付き合いがあるデレック・チャン(リバティ・メディアの会長兼CEO)もリーダーシップを担うことになるので、この数年間にスポーツが遂げてきた急速な進歩を継続するためにこれ以上ないほどの人材がそろっていると思うよ」