2025.03.13

ふたりのオージーに注目が集まるF1開幕戦。恒例のフォトセッションも復活/現場写真日記


開幕戦の恒例だったフォトセッションが復活

 いよいよ2025年シーズンのF1が開幕する。今年は2019年以来6年ぶりにオーストラリアで開幕を迎えることになり、ふたりのオーストラリア人ドライバーに注目が集まっている。現地の様子をF1ジャーナリストの尾張正博氏がお届けします。

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 オーストラリアへ向かう飛行機に乗ろうと搭乗ゲートに行ったら、レッドブルのスタッフが列に並んでいた。近くにホンダのスタッフもいたから、「これはもしやホンダへ移籍したのか!?」と勘ぐり、メルボルン到着後、関係者に確認した。するとそのレッドブルのスタッフはバーレーンでのテストの後、休暇をとってニセコでスノボをするために訪日し、ヨーロッパに帰らずに日本から直接、オーストラリアGPへ向かっていただけだった。

現場写真日記
開幕戦の恒例だったフォトセッションが復活

 そう、今年の開幕戦はオーストラリア。じつに6年ぶりだ。2020年以来、5年ぶりという人もいるかもしれないが、2020年は新型コロナウイルスの影響で金曜日のセッション開始前に中止になったから、カウントされない。そのメルボルンで5年ぶりに復活したのが、ドライバーたちのフォトセッション。最近、F1ファンになった方には馴染みがないかもしれないが、F1では開幕戦でパドックの端に臨時撮影所を作って、ひとりずつドライバーがやってきて、ポートレート写真を撮るのが恒例となっていた。その恒例行事も2020年を最後に開催されてこなかったが、今年復活した。2021年にF1にデビューした角田裕毅(レーシングブルズ)にとっては、5年目にして初のフォトセッションとなった。

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FIA会見に出席したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)

 今年初の国際自動車連盟(FIA)による木曜会見に出席したのは前年のチャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と今回が母国グランプリとなるふたりのオージーだ。

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ピアストリを起用した広告

 特に注目を集めているのがオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。じつは1985年に始まったオーストラリアGPではまだオーストラリア人が勝っていない。今年の最速マシンという呼び声が高いマクラーレンに所属するピアストリに、オージーたちが期待を寄せるのも無理はない。

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ハンバーガー屋さんの広告にも登場

 サーキット内にある屋台のハンバーガー屋さんにも。

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ピアストリの顔パネルを持つファン

 今年のオーストラリアGPはピアストリだけでなく、もうひとりのオージーが出場する。ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)だ。オーストラリアGPにふたりのオーストラリア人が出場するのは2013年のマーク・ウエーバー&ダニエル・リカルド以来となる。

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隣国ニュージーランド出身のリアム・ローソン(レッドブル)

 さらに今年のオーストラリアGPには隣国ニュージーランド出身のリアム・ローソン(レッドブル)も出場する。ニュージーランド人がオーストラリアGPに出るのは2018年のブレンドン・ハートレー以来。オーストラリア人ふたりとニュージーランド人ひとりが同時にオーストラリアGPに出場するのはF1の長い歴史の中でも今年が初めて。今年の開幕戦の舞台に最もふさわしいのは、オーストラリアだった。



(Text : Masahiro Owari)

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