2025.03.13

キャデラックF1のチーム代表、ドライバー候補は「少なくとも6人」と明かす。周冠宇もリスト入り


2025年F1プレシーズンテスト 周冠宇(フェラーリ リザーブドライバー)
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 キャデラックF1のチーム代表グレアム・ロードンは、先週月曜日にオンラインセッションで行われた彼の初の記者会見で、新チームが「少なくとも6人のドライバー」と交渉中であることを認めた。

 中国人ドライバーの周冠宇のマネージャーであるロードンは、周が候補リストに含まれていることを認めたが、キャデラックの最初のふたりのドライバー選択においては「抑制と均衡をとっている」と保証し、元ザウバーのドライバーを優先するつもりはないと否定した。

■注目されるアメリカ人ドライバーの起用は。「もっとも重要なのは実力」

「私の電話はたしかに混み合っていた。F1に参戦するのに、極めて優れた資格を持つ候補者は少なくとも6人はいる」と明かすロードン。

 交渉中のドライバーの名前を明かすことを拒否したが、「我々はつい最近参入したばかりなので、フィールドで多くの変化があった以前のドライバー市場を逃してしまったと言える。しかし幸運にも、我々は2026年のドライバー市場には最初から参加している。現在はF1内外に優秀なドライバーが多数いるので、我々はよいポジションにいると感じている」と続けてコメントしている。

 周とチームとの関係について直接質問されたロードンは、「とくに彼や、我々が関わっているかもしれない他のドライバーをえこひいきすることはない。我々は仕事をするためにそこにいるので、実力にもとづいてドライバーを選ぶ。周を含め、本当に優れたドライバーが何人かいる状況だ」と認めた。

周冠宇(フェラーリ リザーブドライバー)
2025年F1プレシーズンテスト 周冠宇(フェラーリ リザーブドライバー)

 将来のキャデラックのドライバーを巡る主な疑問は、幾度となく噂されてきているインディカードライバー、コルトン・ハータの状況だった。マイケル・アンドレッティがこのプロジェクトを率いていた当時、このアメリカ人ドライバーは明らかにシートの最有力候補だったが、アメリカの情報筋によると、今でもそれは変わらないという。

 しかし、ロードンはハータについて言及した際、「彼は明らかに非常に速いドライバーだ」と認めつつも「彼はスーパーライセンスを持っていない」と指摘した。さらに、アメリカ人だからといって彼がシートを得られる保証もない旨を話す。

「F1は遊び場ではない。これは世界のモータースポーツの最高峰であり、だからこそ実力にもとづいてドライバーを選抜する必要がある。そして幸運なことに、世のなかには優秀なドライバーがたくさんいる」

「皆が抱く明らかな疑問は、アメリカ人ドライバーを起用することになるかどうかだろう。個人的には、アメリカ人ドライバーが実力で選ばれない理由はないと思う。それは確実にファンが見たいと思うものだろう。そして、それが実現できない理由は見当たらない」

「しかし、もっとも重要なのは実力だ。我々にはここでやるべき仕事がある」

 そう述べたうえで、ロードンはあらためてハータについて次のように指摘した。

「コルトン(・ハータ)は必要なスーパーライセンスポイントを持っていない。そして、もしその状態がそのままであるならば、明らかに彼のF1挑戦にとって障害となるだろう。スーパーライセンスを持っていないドライバーを選ぶことはできない」

【シーズン開幕前プレビュー】ハイブリッド化初のフルシーズン。新時代インディカーの注目点をおさらい
2025年インディカーにアンドレッティ・グローバルとともに参戦しているコルトン・ハータ


(GrandPrix.com / Translation : AKARAG)

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