2025.03.07

マクラーレン、ウイリアムズの速さに注目「1ラップペースではトップチームのライバルになる可能性がある」


(c)XPB Images
 マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラは、バーレーンでのプレシーズンテストにおけるウイリアムズのパフォーマンスに注目、特にFW47のシングルラップペースは印象的だったと語った。

 サクヒールでの3日間のテスト中には、エンジニア、ストラテジスト、評論家らによってラップタイムやセクタータイムの細かい分析や予想が行われ、憶測が飛び交っていた。

 マクラーレン、フェラーリ、レッドブル、メルセデスといったいつもの強豪がそれなりの注目を集める一方で、中団チームのパフォーマンスにも静かながらも関心が向けられていた。

 レギュレーションの成熟と絶え間のない開発の結果として、F1チーム間のパフォーマンス差はますます小さくなりつつある。かつては大きな溝だった格差が縮小し、2025年の勢力図には大きな変化が起きるかもしれないという期待感も生まれている。

「非常に競争力があるラップタイムを出せる状態のマシンが何台かあることは確かだ。絶対的な意味で競争力があると思う」と、ステラがメディアに語ったと『Motorsport Week』が報じた。

 新加入のカルロス・サインツを擁するウイリアムズは、2日目にシングルラップで優れたペースを発揮してタイムシートでトップになり、パドック中の注目を集めた。

 ステラにとってそれは、2025年に序列が書き換えられるかもしれないという兆しだという。

「どちらかというと、これまで我々はトップ3について話していた。ここに来る前はそう考えていた」とステラは語った。
「その後、ありがたいことにマクラーレンが加わり、今ではトップ4になっている。しかし、おそらく今年はまた言葉を変えなければならないかもしれない。つまり、トップ5かトップ6の話をすることになるかもしれず、それはF1にとって素晴らしいことだ」

「だから様子を見ていこう。確かに、速いマシンが何台かあるようだ」

 後続グループのなかでどこが目立っていたかと尋ねられると、ステラは迷いなくウイリアムズを挙げた。

「1周のペースから見ると、トップ4に加えて、明らかにウイリアムズに非常に競争力があるようだ」とステラは言う。

「誰もがデータを見たはずだ。つまり私は本当に疑う余地のないことを言っている。それらは私が見ているデータと同じものだ」

 FW47がバーレーンのセクター2で見せた強さにステラは注目している。

「たとえば、ウイリアムズが第2セクターで非常に強かったのは興味深いことだ。第2セクターは、単にブレーキングと加速のセクターというだけではなく、中速コーナーがいくつか含まれている。これは、ウイリアムズがその分野で改善したかもしれないということを示唆していると思う」

 中団の後方に沈んでいたチームにとって、これはより大きな飛躍を暗示するものだ。ストレートで速いのと同時に、コーナーでも強さを発揮できるマシンかもしれないからだ。

「そして先ほど言ったように、この2日間で他のチームがクイックラップタイムを出せる状態にあるのを目にしたときがあった」とステラはつけ加えた。

「実際には、GPSオーバーレイを確認する必要がある。セクタータイムやラップタイムだけではない。徹底的な分析を行う必要がある」

 昨シーズンの終盤に目撃したことを考えると、競争が激化していることは、ステラにとって目新しいことではなかった。

「昨年の予選セッションですでにかなり接戦だったというのが初期の兆候だ」とステラは続けた。

「Q1セッションは、シーズン終盤に近づくにつれて、『1セットのタイヤで走ろう。最初の走行だけで十分だろう』と考えるようなセッションではなくなった」

「改めてコースに出る必要が何度もあった。ラップタイムの観点から見るとまだかなり接近していた」とステラは振り返った。バーレーンのテストは、その現実をさらに鮮明にするものだった。

「このテストで私が学んだことは、2025年のシーズンが始まると、この傾向はさらに強まるだろうということだ」

(autosport web / Translation : AKARAG)

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