角田裕毅、テストの締めくくりに満足「質の高い仕事ができた。ロングランペースはとてもいい」開幕戦への準備は万全
バーレーンでのF1プレシーズンテストが2月28日に3日目最終日を迎え、レーシングブルズのアイザック・ハジャルが午前、角田裕毅が午後に2025年型マシン『VCARB 02』を走らせた。10チームの18人のドライバーが走行するなかで、角田は7番手、ハジャルは15番手のタイムを記録した。
角田は87周を走り、1分30秒497(C3タイヤ)がこの日の自己ベストタイム。3日間で合計211周(1142km)を走りこんだ。
「実りある3日間を過ごし、今日の午後、質の高いセッションでテストを締めくくりました。午後はロングランとショートランの両方を行いました」と角田はコメントした。
「ロングランペースはかなり良さそうでしたが、今回のテストで最も重要な点は、有益なデータを集めたことです。これからこのデータを分析します。このデータはすでに、現在および将来の開発において、どの部分に焦点を当てるべきなのかを示しています」
「この3日間で進歩を遂げることができました。個人的には、冬が終わって再び速いマシンを走らせ、ニューマシンに乗り、他のマシンと一緒にコースを走ることができて、とてもうれしかったです」
「オフシーズン中にマシンの開発に携わったイタリアと英国のファクトリーで働くメンバーたちを称えたいです。(開幕戦の)オーストラリアに向けて準備が整ったと感じています」
午前セッションを担当したハジャルは、73周を走り、1分31秒761(C3タイヤ)で15番手だった。3日間で合計243周(1315km)を走りこんだ。
「今朝は他のドライバーたちよりも多くの周回を走り、自分たちが設定したプログラムを完璧にこなした」とハジャルは言う。
「やりたいことはすべてやり、リストにあるすべての項目をテストし、多くの経験を積んで、マシンをよく理解することができた。また57周のレースシミュレーションも行った。僕にとって初めての経験だ。ロングランはかなり良かったと思うが、1ラップでマシンを最大限に活用するために、ショートランではまだやるべきことがある」
「全体的にポジティブな3日間だった。たくさんのデータを収集したので、来週分析し、シミュレーターで相関関係をチェックする」
「このチームに加入して以来、皆と一緒に仕事をすることを楽しんでいる。エンジニア、メカニックの皆、特にレースエンジニアのピエールとの関係は進展している。とてもうまくいっているよ。メルボルンが楽しみだ」
チーム代表ローレン・メキースは、3日間のテストをうまくこなすことができたとして、集めたデータを活用して開幕戦への準備を整えると語った。
「ファクトリーの全員がこのテスト、つまりレース前の最後のステップの準備に多大な努力を注ぎ、全体としてこの3日間はうまくいった」
「マシンに大きな問題はなく、非常に多くの周回を走ることができ、十分なデータを収集して『VCARB 02』についてさらに学ぶことができた」
「ドライバーたちは素晴らしい仕事をしてくれた。裕毅はいつもどおり非常にモチベーションが高く、アイザックは学習が早いことを証明した」
「バーレーンにしては異例の寒さで雨も降り、それはマイナスになったが、どのチームも同じ条件だ。これからメルボルンに向かい、オーストラリアの夏の終わりに予想される非常に高い路面温度でのマシンの動作、特にタイヤとの相互作用についてさらに学ぶことになる」
「その前に、ファエンツァとミルトン・キーンズに戻り、すべてのデータを分析し、サクヒールのトラックから得られた結果がシミュレーターとどのように相関するかを確認する。非常に忙しいシーズンに向けて準備する時間はあと数日だ。土曜日のアルバートパークでの予選が終わるまで、自分たちの立ち位置は正確には分からないだろう」