レッドブルの次世代スター、リンドブラッドが初のF1本格テスト。2023年型アルファタウリで走行
レッドブルの育成ドライバーである17歳のアービッド・リンドブラッドが、先週、イタリア・イモラでレーシングブルズによるプライベートテストに参加、初めてF1マシンでサーキット上を本格的にドライブした。
レーシングブルズは、2日間にわたって旧型マシンによるテストTPC(Testing of Previous Cars)を実施。チームはテストの情報を公開していないが、レッドブルが大きな期待をかけるリンドブラッドを、2023年型アルファタウリAT04に乗せたとみられている。このテストは、F1ドライバーを目指すリンドブラッドにとって、重要な節目となる。
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、リンドブラッドをマックス・フェルスタッペンの後継者候補として評価している。今年彼は、フォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権のタイトルを獲得、F1に参戦するために必要なスーパーライセンスの申請の条件である40ポイントの基準を超えた。
スーパーライセンス取得のための年齢制限は18歳だが、昨年の規定変更により、17歳でも一定の条件を満たすと判断されれば、ライセンスが付与される場合もある。
リンドブラッドは2024年に、レッドブルのショーランイベントで2012年のチャンピオンマシンRB8で短時間だが走行した。しかしイモラでのAT04によるテストは、彼にとってF1マシンで初めて本格的に走る機会であり、実際のサーキットでF1マシンの感覚を味わうことができた。
マルコやチーム代表のクリスチャン・ホーナーを含む上層部は、リンドブラッドをジュニアプログラムで最も優秀な人材のひとりとして長い間称賛してきた。
FIA F3で力強いパフォーマンスを見せたリンドブラッドは、今シーズンはカンポス・レーシングからFIA F2に参戦することになっており、今後も良いペースを発揮し続ければ、F1ドライバーへの道が開けるかもしれない。リンドブラッドが今年FIA F2で活躍すれば、レッドブル・グループは、彼を2026年の新たなF1ドライバー候補として検討する可能性がある。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています