2025年型ウイリアムズ『FW47』:昨年型を進化させつつ詳細にわたり最適化。リヤサスペンションはプッシュロッドに変更
ウイリアムズは、2月14日に2025年型マシン『FW47』の発表会をイギリス・シルバーストンで開催、カルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンがシェイクダウンを行った。チーム代表ジェームズ・ボウルズは、『FW47』は昨年のマシンの進化型だが、あらゆる部分において最適化を行ったと述べた。
「これは昨年のマシンの進化版だ」とボウルズは『Sky Sports』に対してコメントした。
「まずまずの冬を過ごしてきたが、判断は難しい。他のチームがどれぐらい良い冬を過ごしたのかは分からないからだ」
「でも、この冬の間に成し遂げた仕事を誇りに思っている。マシンには、過去に取り組んできたことをさらに進化させた無数のディテールが見て取れる。つまり、以前の状態のまま残されたものはひとつもなく、我々はチームを継続的に前進させようとしている」
ボウルズは、サインツとアルボンの新ラインアップに大きな期待をかけており、レースの状況によっては、表彰台を獲得する可能性もあると考えている。
「不可能なことは何もない。昨年はいくつかサプライズがあった。我々にはより多くの要素が揃っている」
「通常のレースウイークエンドでは可能性は低いだろうが、我々に有利に働く状況が生まれることもあるだろう。我々には全力を尽くしてくれる最強のドライバーふたりがいるし、私自身も同様に全力を尽くす」
2026年にF1は技術規則を大幅に変更し、新世代のF1マシンが登場するため、現規定下でのF1マシンが走るのは今年が最後になる。そのため、各チームは今年早い段階で来年型マシンの開発にフォーカスする見込みだ。
そのため、『FW47』が昨年の進化型であるのは自然なことだが、いくつかの変化はあり、大きな変更点のひとつはリヤサスペンションだ。formula1.comによると、『FW47』ではリヤサスペンションがプルロッド式からプッシュロッド式に変更された。ウイリアムズはメルセデスのトランスミッションを使用しており、昨年は2023年のパッケージで、プルロッド式リヤサスペンションを使用していた(フロントはプッシュロッド)。メルセデスは2024年にフロント、リヤともにプッシュロッド式を採用、今年のウイリアムズは同じく、リヤもプッシュロッド式に変更した。
14日の発表会では、『FW47』に特別カラーリングが施されており、18日のF1合同発表会で、正式なリバリーが初披露される。