2025.02.08
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:元F1ドライバーのモントーヤ「速いマシンがあれば昔のハミルトンが復活する」
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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元グランプリウイナーのファン・パブロ・モントーヤは、ベテランのルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍した今も、彼がマックス・フェルスタッペンと直接対決して勝てる能力があると考えていることを明らかにした。モントーヤは、今ではジュニアフォーミュラに参戦する息子のセバスチャンに同行してグランプリのパドックの常連になっているほか、フォーミュラ1エクスペリエンスでもかなりの仕事をこなしているが、「もしハミルトンが今シーズンに速いマシンに乗ったら、マックス・フェルスタッペンでさえも倒せなかった昔のハミルトンが見られるだろう」と断言した。
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メルセデス内でジョージ・ラッセルが徐々に優位に立つようになったここ数年で、ハミルトンに何が起こったのかと問われたモントーヤは、次のように主張した。「ルイス・ハミルトンに起こったことはフェルナンド・アロンソに起こったことと同じだ。彼らはまだ100%のスピードを保っている。だが予選ではなんとかトップ10入りしている状態だ。もしマシンに勝てる能力があるなら、順位はもっと上がるはずだ」
モントーヤは、他のチームがすでに2026年の新車を優先しているなか、2025年のマシンに最も力を入れているのはフェラーリだと考えており、「フェラーリは今シーズンに争えるように全力を尽くしている。しかしマクラーレンは、2026年のレギュレーション変更まで優位性を維持できる大きなチャンスがあるが、その変更によって平均的なチームになる可能性がある」と語った。
フェラーリの従業員にボーナス
(c)XPB Images
フェラーリに雇用されるにはよい時期だ。水曜日、同社のCEOを務めるベネデット・ビーニャは、フェラーリの2024年の利益が15億ユーロ(約2373億2500万円)に急上昇したことを受け、同社の全従業員が会計年度末に1万4400ユーロ(約227万8600円)のボーナスを受け取ると発表した。市販車部門であろうと、さまざまなレース部門であろうと、フェラーリのなかでフルタイムで働くすべての人には、会社の会計結果にもとづいた追加のボーナスがあるため、マラネロの全スタッフは3月末に多額のボーナスを家に持ち帰ることになる。
ビーニャはフェラーリの2024年の業績を発表する際にこのことを明らかにした。そのなかで、1万3752台の市販車が世界中で納入され、純収益は66億7000万ユーロ(約1兆549億7700万円)となり、15億ユーロの利益につながったと詳述した。ビーニャはまた、象徴的なメーカーであるフェラーリが6つの新しいモデルを開発しており、今後12カ月以内に初の電気自動車を生産することを発表した。
今年についてビーニャは、次のように付け加えた。「2025年も力強い成長が見込まれており、これにより2026年の収益性目標のほとんどを予定より1年早く上限まで達成できるだろう。我々は収益の量よりも質を重視している。これは、強力な製品ミックスとカスタマイズの需要の高まりによって、2024年に当社が達成した並外れた財務実績を最もよく説明するものだと考えている」
アンドレッティ、F1参戦のプロセスを振り返る
(c)Indycar
マリオ・アンドレッティは、チームをF1に参戦させるためのプロセス全体を息子のマイケルが指揮した方法が失敗の原因だったかもしれないと認めたが、「我々がいなければ、キャデラックがこのプロジェクトに関わることはなかっただろう」と主張し、自身の関与は現時点では最小限だと付け加えた。ただし、2026年からは相当数のグランプリに参加する予定だという。
1978年の世界チャンピオンであるアンドレッティは、親しいドイツ人ジャーナリストのミハエル・シュミットに次のように説明した。
「目標はアメリカのチームをスタートラインに立たせることだった。そして我々はそれを達成した」そして、80代のアンドレッティは息子がキャデラックが管理する新しい組織から除外されたという事実について、「マイケルもプロジェクトから撤退したが幸せだ」と断言し、「彼はただ『私が障害となっているのなら、解決しよう』と言っただけだ」と付け加えた。
それでも、伝説のアメリカ人ドライバーは次のように認めた。「振り返ってみると、確かにもっとうまくできたことはあったかもしれないが、私は過去を振り返ることはなく、常に前を向いている。結局、重要なのは目標に到達できるかどうかだ。そしてある意味で、このプロジェクトは私の赤ん坊のようなものでもある」
アンドレッティは、この組織における自身の役割について次のように説明した。「私は常勤の職や毎日拘束される仕事を求めているわけではない。チームオーナーになりたいと思ったことはない。私はレーシングドライバーだ。引退後、チームに加わらないかというオファーが何度もあったが、私はいつも断ってきた。私はただ、居続けることができる拠点をパドックに持ちたいだけだ」と彼は締めくくった。
(Translation: AKARAG)
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