コラピントがアルピーヌF1で初走行。レースドライバーのドゥーハンとともに旧型車テストに臨む
アルピーヌは、今週、スペイン・バルセロナでテストを行い、リザーブドライバーであるフランコ・コラピントに初めてアルピーヌF1マシンに乗る機会を提供した。今年、チームに加入したコラピントは、F1旧型車テストとして、2023年型A523で周回した。
コラピントは、ウイリアムズ育成プログラム出身で、2024年にローガン・サージェントに代わり、イタリアGPからの9戦に出場した。参戦2戦目のアゼルバイジャンで8位入賞、4戦目のアメリカGPで10位に入り、初めてレースをしたサーキットで合計5ポイントを獲得し、高い評価を獲得。一時はレッドブルも契約を検討していたといわれるが、サンパウロGP(ブラジルGP)、ラスベガスGPでクラッシュし、シーズン終盤は低調に終わった。
ウイリアムズはすでにアレクサンダー・アルボンおよびカルロス・サインツと契約しており、他チームのレースシートにも空きがなかったため、コラピントは2025年にF1フルシーズン参戦を果たすことはできなかった。しかし今年1月にアルピーヌのテスト&リザーブドライバーに就任することが決まった。
今週水曜にバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われたテストは、コラピントにとって、アルピーヌF1マシンに乗る最初の機会だった。アルピーヌはこのプライベートテストについて、詳細を明らかにしていないが、エグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが、自身のInstagramアカウントに、コラピントのテストの様子を示す短い動画を投稿した。
今回のテストには、リザーブからレースドライバーに昇格したジャック・ドゥーハンも参加し、初のF1フルシーズン参戦への準備を行っていたといわれる。旧型車でのテストTPCでは、その年のレギュラードライバーは、走行距離を1000kmと4日間に限定されるが、それ以外のドライバーの場合、そういった制限は設けられない。
ブリアトーレは、ルーキーのドゥーハンがシーズン序盤に満足いくパフォーマンスを見せられなかった場合には、コラピントと交代させるのではないかと推測されている。実際、ブリアトーレは、「進歩が見られず、結果を出せないドライバーがいたら、交代させるだろう」と発言、シーズン中のドライバー変更の可能性を否定していない。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています