旧型マシンで上限の1000kmを走行したボルトレート。キック・ザウバーは新人を優先し、ヒュルケンベルグは参加せず
ブラジル出身のルーキーであるキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレートは、バルセロナ・カタロニア・サーキットで2日間のテストを行い、シーズン前の準備を終えて「満足」だと語った。
以前報道されたように、ザウバーはボルトレートに2023年仕様のマシンでより多くの走行機会を与えるために、イモラでのテストの後にバルセロナでもテストを行った。イタリアでは寒さと雨のコンディションに見舞われ、2024年のFIA F2チャンピオンであるボルトレートがF1の理解を深めることが難しかったためだ。
バルセロナも気温は低かったものの、ザウバーはスペインのサーキットでフェラーリとともにテストを行い、ボルトレートを走らせた。スクーデリアは1月28日から3日間にわたりテストを実施したが、ザウバーは29日から2日間走行を行ったとみられており、ボルトレートは旧車テストのルールで許可されている走行距離1000kmを達成し、合計220周以上を走行した。
ボルトレートはソーシャルメディアで、「バルセロナで2日間のテストを終えたばかりだ。多くの距離を走ったので非常にポジティブな日々だった」と述べた。
「イモラよりもずっとよかった。なぜなら、イモラでは雨が降っていて、それほど多くのラップを走ることができなかったからだ」
走行が限られたことについてボルトレートは「制限が1000kmとなっているため」だと説明し、最後に「この2日間で達成した結果にはとても満足している。大きな進歩を遂げ、多くの周回をこなすことができた」と語った。
ボルトレートは初のF1シーズン開幕前に、できるだけ多くの走行距離を稼いでスピードを上げる必要があったため、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグはバルセロナでのこの直近のテストセッションからは外された。ヒュルケンベルグは昨年12月にアブダビで行われたオフシーズンテストで収集した情報を頼りに、チームのシステムと手順にさらに慣れるため、イモラで雨と寒さのコンディションのなか数回の短距離走行を行うにとどまった。