ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
12月20日(金)、ビザ・キャッシュアップRB F1チームは、2025年にアイザック・ハジャルを起用することを発表した。これを受けて、チーム代表を務めるローレン・メキースはコメントを発表している。
レッドブルが12月18日にセルジオ・ペレスとの契約を今シーズン限りで終了すると発表したことを受けて、その後任人事に注目が集まっていた。候補に上がっていたのはRBの角田裕毅とリアム・ローソンだったが、19日にレッドブルはローソンの起用を発表。ローソンが移籍したことで空いたRBのシートを掴んだのが、フランス出身で現在20歳のハジャルだ。
ハジャルは2019年からシングルシーターのレースに参戦し、2022年にFIA F3、2023年にFIA F2とステップアップを果たしてきた。2024年はF2で2年目を迎え、選手権2位でシーズンを終えた。またF1に関しては、イギリスGPとアブダビGPのFP1にレッドブルから出走し、シーズン終了後に行われたテストでもレッドブルのマシンを走らせた。
ハジャルの起用について、チーム代表のメキースは次のようにコメントした。
「来年アイザックを起用することを嬉しく思う。2025年に(角田)裕毅とともにチームに新しくフレッシュな活力をもたらしてくれる。彼のF1への道のりは、まさに素晴らしいものだった。ジュニア・シングルシーターのレースで印象的な成績を残し、目覚ましい成長を見せている。彼は最高レベルで戦うために必要な才能と意欲を持っており、彼がすぐに適応して大きな影響を与えることを確信している」
「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになると信じている。裕毅はチームに貴重な経験をもたらし、彼は驚異的な立ち直る力と成熟ぶりを見せており、2025年の目標を達成するために努力するチームにとって極めて重要な存在になる」
またチームのピーター・バイエルCEOは、今回の一連の流れについて、レッドブル・ジュニア・プログラムのコンセプトの証明だと語った。
「まず第一に、リアムのオラクル・レッドブル・レーシングへのステップアップを祝福しなければならない。姉妹チームとして、またF1の才能の育成プログラムとして、我々の戦略的な目標は、次のステップに向けてドライバーを育てることだ」
「今回の移籍とアイザックのVCARBへの加入は、モータースポーツ界で最高の若手ドライバーを育成するという我々の長年のコミットメントの証であり、レッドブル・ジュニア・プログラムのコンセプトの証明でもある」
ハジャルの起用が決まったことで、2025年のF1に参戦する全10チームのラインアップが確定した。ハジャルを含め、来年は5人のルーキードライバーが参戦することになる。