ブレンボ、フェラーリとの提携解消を否定する声明を発表。「技術的な協力関係は継続している」
12月13日、高性能ブレーキシステムの世界的なリーディングカンパニーであるブレンボは、フェラーリF1との技術提携を解消する旨の報道を公式に否定する声明を発表した。
1975年にF1にデビューして以来、500を超えるグランプリの勝利をマシンの脚元から支えてきたイタリアのブランドは、先週末アブダビで幕を閉じた2024年シーズンもほぼすべてのF1チームに、油圧系統と摩擦材からなるブレーキシステムを供給。ブレーキキャリパーにおいては全10チームがブレンボグループのもの採用している。
同じくイタリアのブランドであるフェラーリもその例外ではなく、これまで50シーズンにわたってブレンボとの技術提携を継続してきた。
今回発表された声明は、オートスポーツwebなどが報じた、フェラーリが来シーズンに向けてブレーキディスクを他社製に切り替える方向で、ブレンボとの契約を解除へとの内容を否定するもの。同社はこれが事実無根であることを強調し、「スクーデリア・フェラーリとの技術的な協力関係が継続していることを改めてお知らせいたします」と述べている。
ブレンボが発表した声明の全文は以下のとおりだ。
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2024年12月13日(イタリア・ベルガモ) ― 2024年12月12日(木)に一部で報じられた「スクーデリア・フェラーリとの技術提携解消」という内容に関しまして、ブレンボはこれが事実無根であることを公式に否定いたします。
ベルガモを拠点とし、ブレーキシステムの分野で世界をリードし、すべてのF1チームにブレーキシステムを供給するブレンボは、マラネロ拠点のスクーデリア・フェラーリとの技術的な協力関係が継続していることを改めてお知らせいたします。
また、来季以降のF1シーズンにおきましても、ブレンボはカーボンディスクを含むすべてのブレーキシステムコンポーネントを引き続き供給する予定です。