アウディF1が一部株式を売却、カタール投資庁が少数株主に「追加資金によりF1での長期的成功への道が開かれる」
2026年F1参戦に向けて準備を進めるアウディが、カタールの政府系ファンドであるカタール投資庁(QIA)との提携を発表した。QIAは、将来アウディのファクトリーチームになるザウバー・ホールディングAGの少数株主として多数の株式を保有するための契約を締結した。
アウディは、カタールGPの金曜日にこの発表を行い、QIAが長期投資家およびパートナーとして、アウディF1プロジェクトに参入することを明らかにした。QIAの投資により、多額の追加資金を得ることで、インフラの増強とチーム強化への道が開かれ、それがF1で長期的に成功するための助けになるという。
アウディは3月にザウバーを完全買収し、ファクトリーチームとして2026年からF1に参戦する。2025年に向けてしてニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートとレースドライバー契約を結び、プロジェクトのCTO兼COOにはマッティア・ビノット、チーム代表にはジョナサン・ウィートリーを指名した。
アウディAGのCEOゲルノート・デルナーは、今回の発表に際し、次のようにコメントした。
「QIA による投資は、アウディF1プロジェクトがこれまでに獲得してきた信頼と自信を反映し、この取り組みに対するアウディの揺るぎないコミットメントを強調している」
「この追加資本は、チームの成長を加速させ、当社の長期戦略における新たなマイルストーンとなる。QIAの関与は、アウディの2026年参入に向けて取り組んでいるヒンウィルとノイブルクの両施設での献身的な取り組みをさらに活性化させるだろう」
QIAのCEOモハメド・アル・ソワイディは「フォルクスワーゲングループの長年の投資家として、我々はアウディがF1に参入するそのビジョンと方向性を信頼しており、我々の投資は、その目標の実現を支援するものである」と語った。
「QIAは、F1は未開拓の大きな投資可能性を持つスポーツであると考えている。プロスポーツが世界的にエンターテインメントとして商業化され、F1の人気が高まっていることから、我々にとって初の大規模なモータースポーツ投資への刺激的な機会が生まれた」