【初日レポート】
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
2024年F1第22戦ラスベガスGPのフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムをマークした。2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)となっている。角田裕毅(RB)は19番手だった。
今シーズンのF1も、残すところあと3戦となった。最後の3連戦の初戦は今週末のラスベガスGPで、舞台はラスベガス市街地に設けられたラスベガス・ストリップ・サーキット。持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という最も柔らかい3種類の組み合わせだ。
ラスベガスGPはナイトレースでの開催のため、日没後のセッションとなる。気温14度、路面温度16度というコンディションで現地時間21日18時半にセッションがスタート。ほとんどのマシンがミディアムタイヤでコースに出て行くが、レッドブルの2台だけはソフトタイヤを選択している。コース上は砂埃が舞い、ターン7では数台のマシンが曲がり切れずにはみ出すなど、市街地コース特有のグリップの低さが伺える。
序盤は1分40〜42秒台のマシンが上位につけていたが、ラッセルが1分39秒595でトップに浮上。徐々に路面コンディションが改善されていくためタイムの伸び幅も大きく、ハミルトンやマックス・フェルスタッペン(レッドブル)らがすぐにラッセルのタイムを上回った。
セッション前半をトップで終えたのはハミルトンで、タイムは1分36秒927。ラッセルが0.299秒差で2番手に続き、メルセデスがワン・ツーを占めた。3番手には1分37秒458のピエール・ガスリー(アルピーヌ)がつけている。RBは角田が1分39秒112で12番手、リアム・ローソンは1分39秒412で13番手だ。
後半に入ると各車ソフトタイヤを投入し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分36秒430でトップに浮上したが、直後にチームメイトのカルロス・サインツが1分36秒218でトップタイムを塗り替えた。ルクレールは1分36秒007で再びトップに立つが、今度はノリスが1分35秒964という最速タイムをマークした。
終盤にソフトを投入したメルセデス勢は、ラッセルが1分35秒619を記録。セクター3で前を走るマシンのスリップストリームを使い、セクター3では全体ベストタイムもマークした。そのラッセルを僚友ハミルトンが1分35秒487で上回り、最終的に1分35秒001までタイムを縮めてセッションを終えた。
セッション中は何度かイエローフラッグが出たものの、赤旗や昨年のような路面のトラブルもなくFP1は終了。各車ハードタイヤを温存するセッションとなった。メルセデスがワン・ツーに並び、3番手には1分35秒954のノリスがつけた。4番手以降はルクレール、フェルスタッペン、サインツ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ガスリー、セルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。RBは角田が19番手、ローソンが20番手だった。