アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
F1第22戦ラスベガスGP前の火曜日に、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のF1ライセンスから2点のペナルティポイントが削除されたことで、シーズン終了前にレース出場停止処分を受けるリスクが中程度に高いドライバーは、現実的にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のみとなった。
アロンソは、グリッドで最もクリーンではあるものの非常に激しいドライバーのひとりで、今シーズンの最後の3レースと2025年の世界選手権の最初の2レースまでは、ライセンスに8点のペナルティポイントが科された状態だ。彼は、あと4ポイントで自動的にレース出場停止処分となる状態で臨むことになる。
アロンソは、オーストラリアGP終盤にジョージ・ラッセル(メルセデス)に対して不必要な減速を行ったことと、中国GPのスプリントレース中にカルロス・サインツ(フェラーリ)との衝突を引き起こした行為について、それぞれ3ポイントを科された。残りの2ポイントは、オーストリアGPのスプリントレースで周冠宇(キック・ザウバー)と衝突したことで科されたものだ。ケビン・マグヌッセン(ハース)がそうだったように、現実的にアロンソは重大インシデントをあと2回起こせば自動的にレース出場停止になる。
チャンピオン候補のフェルスタッペンは、昨年のラスベガスGPのスタート後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を押し出したことで2ポイントを科されたが、それがライセンスから削除されたので彼のペナルティポイントは現在5ポイントとなっている。
ランス・ストロール(アストンマーティン)にも5ポイントのペナルティポイントがあったが、今週初めに3ポイントが削除されたので、彼は今年の終わりまでは安泰なはずだ。この3ポイントは、2023年にラスベガスで行われたフリー走行1回目で、イエローフラッグの下で追い越しをしたために科されたものだった。
ペナルティポイントを科されている他のドライバーは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース/4ポイント、2025年6月末に2ポイント削除)、セルジオ・ペレス(レッドブル/3ポイント、第23戦カタールGP前に2ポイント削除)、エステバン・オコン(アルピーヌ/同じく3ポイント、2025年5月に1ポイント削除)、フランコ・コラピント(ウイリアムズ)、オリバー・ベアマン(ハース)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は全員2ポイント(2025年アメリカおよびメキシコGPのダブルヘッダー中に削除)、そしてカルロス・サインツ(フェラーリ)は来年のマイアミGPで1ポイント削除される。
つまり、現在ペナルティポイントがゼロのドライバーは9人いるということだ。マグヌッセンは現在記録がクリーンになっているが、他にもルクレール、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ノリス、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、角田裕毅(RB)、リアム・ローソン(RB)、バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、そして周がいる。キック・ザウバーのふたりとマグヌッセンは2025年は参戦しないので、それ以外のドライバーが来シーズンをクリーンな状態でスタートする。