雨の大波乱、予選17番手から逆転優勝のフェルスタッペン。没後30年のセナを偲びMP4/5Bを駆るハミルトン

【】【SNS特集】F1サンパウロGP:雨の大波乱、17番手から逆転優勝のフェルスタッペン。セナを偲びMP4/5Bを駆るハミルトン

11月6日

 大雨の影響で土曜の予選は中止、日曜日に予選と決勝が行われることになったサンパウロGPで、レッドブルF1マックス・フェルスタッペンが予選17番手からの大逆転優勝。マクラーレンF1ランド・ノリスの逆転タイトルの可能性を限りなく小さくする一戦となった。RB角田裕毅の予選3番手、アルピーヌF1のダブル表彰台、ルイス・ハミルトンがアイルトン・セナのマクラーレンMP4/5B・ホンダを駆りデモランを行うなど、情報量がやたらと多すぎたインテルラゴスの日曜日をドライバーやチーム、関係者のSNSで振り返る。
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予選で下位に沈み、さらには5グリッド降格のペナルティ。スプリントが終わった時点ではこの週末の流れはノリスへ傾きつつあったはずなのに、すべてを跳ね返したフェルスタッペン。今年のチャンピオンシップを決定づけるような結末となったサンパウロGP

レース前には誰も予想しなかったフェルスタッペンの大逆転優勝。17番グリッドからの優勝は2005年、日本GPのキミ・ライコネン以来

決して運や展開が味方しただけではい。トップに立ってからもペースを緩めずに走り続けたフェルスタッペン。チャンピオンを獲るための強い気持ちが走りに表れていた

6月のスペインGP以来となる久々の勝利。その間にマクラーレン4勝、メルセデスとフェラーリがそれぞれ3勝ずつ、3チーム6人のドライバーが優勝を分け合う大混戦のシーズンとなった

ずっと苦しい戦いが続いていたアルピーヌF1がダブル表彰台の2-3フィニッシュ。意地の張り合いで長い年月にわたって犬猿の仲だと思われていた同郷の幼なじみ、エステバン・オコンとピエール・ガスリーがお互いの健闘を称え合う姿に、世界中のファンが「よかったねぇ」と思ったに違いない

雨でも雪でもカートで走り続けた幼き日の思い出を語らう2人。ここまでの道のりはいろいろあったけれど、過去のわだかまりがすっかり消え去った。この2人のことだから、またいつ不仲に逆戻りするかわからないけれど、しばしこの時間を楽しもう

ドライバーとチーム。まるで映画のエンディングのような、成し遂げた男たちの最高の表情

わずか1レースで35ポイントも荒稼ぎしたアルピーヌF1がウイリアムズF1、RB、ハースF1の3チームをまとめて抜き去り、コンストラクターズランキング6位に浮上。残り3戦、僅差の争いを制するのはどのチームか?

実況アナウンサーも大興奮、難しいウエットコンディションのなか予選3番手に飛び込むRB角田裕毅の大激走。やっぱりYUKIは速い!

ウエットタイヤに履き替え恐ろしいほどのペースで前車に迫っていく角田の姿に期待が高まったが、赤旗中断により日本人ドライバーの歴史的な瞬間が訪れることはなかった。7位でも悔しさが残った週末は、きっと次への糧となる

疲れて地面に横たわるRBリアム・ローソン。シーズン途中から登場したヤングドライバーですら体力的に厳しい南北アメリカ大陸でのトリプルヘッダー。ベテランドライバーたちが身体の不調を訴えたり、欠場したりするのも仕方ない

マクラーレン・ホンダMP4/5B・ホンダでセナ・トリビュート・ランを行ったルイス・ハミルトン

アイルトンの姉、ブルーノの母のビビアーニさんの姿も

NA3.5リッターV10のホンダ・サウンドがインテルラゴスに心地よく鳴り響く

これまで快走を続けてきたウイリアムズF1フランコ・コラピントだが、雨の洗礼を受け予選・決勝とも1日で2度もマシンを大破させてしまった。チームメイトのアレックス・アルボンも予選でマシンを壊し、決勝出走を断念。チームにとっては頭を抱えたくなるような深刻な大損害となった

フェラーリF1シャルル・ルクレールのポストにも角田の姿。わざわざこの写真をチョイスした意図が知りたい

体調不良のケビン・マグヌッセンの代役で週末を戦ったオリバー・ベアマン。初体験となる雨天でのF1ドライブに苦戦し、デビュー以来の連続入賞は途絶えてしまったが、来季へ向けての経験を積んだ

【番外編】いまから35年前の1989年11月5日、アデレード市街地で開催されたオーストラリアGPの勝者ティエリー・ブーツェンさんとファステストラップをマークし4位入賞した中嶋悟さんがスーパーGT開催のもてぎで再会。あの日も大雨のサバイバルレースだった



(autosport web)