コンストラクターズタイトルを目指すマクラーレン「今後も最優先事項であり続ける」と代表が主張
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、これまでコンストラクターズ選手権のタイトル獲得がチームにとっての最優先事項であり、それは今後も変わらないと主張した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、サンパウロGPでの優勝によってドライバーズ選手権におけるランド・ノリスとの差を62ポイントに広げ、ノリスにとってすでにわずかとなっていた今年のタイトル獲得の可能性に大きな打撃を与えた。もし、インテルラゴスでマクラーレンの望みどおりに事が進み、午後中ずっと路面がドライだったなら、ノリスはサンパウロGPをポールポジションからスタートし、フェルスタッペンのリードを30ポイント以下に縮める現実的な望みがあっただろう。フェルスタッペンは17番グリッドに沈んでいたのだ。
しかし、激しい雨とフェルスタッペンの見事な走り、そして危険ではあるが素晴らしい戦略が相まって形勢は逆転し、フェルスタッペンは次回のラスベガスGPでタイトルを獲得する可能性を手にしている。ただし、夜間の寒さのなかでのレースでライバルに3ポイント以上負けなければの話だ。
ステラは、チームはコンストラクターズタイトルの獲得に完全に集中する必要があったことを認めている。マクラーレンは1998年以来このタイトルを獲得していない。そしてインテルラゴスでノリスとチームの状況が不利になる前ですら、ノリスがドライバーズ選手権でフェルスタッペンを倒す現実的なチャンスがあったという見方を否定した。
チームメイトのオスカー・ピアストリが、土曜日のスプリントレースでランド・ノリスに勝利を与え、チャンピオンシップにおけるノリスの挑戦を助けるよう指示されたにもかかわらず、ステラは次のように主張した。
「コンストラクターズ選手権は常に我々の最優先事項だった。どちらかのドライバーをサポートするよう要請があったとしても、それは常にコンストラクターズ選手権を最大化することより重要なことではなかった」
ステラは、サンパウロGPでのノリスのドライブと戦略のミスはプレッシャーと関係があったという説を否定し、自身の観点から次のように明かした。
「我々はこの挑戦を楽しんでいたので、ランドに特別なプレッシャーはなかったと思うが、彼にとっては非常に大きなことだとはわかっていた」
「外から見るとミスがあるように見えることもある。今日彼がマシンのタイヤをロックさせたときのように、私はドライバーを見ているのではない。なぜこのようなコンディションでマシンがフロントタイヤをロックし続けるのかを見ている。プレッシャーが大きな要因だったとは思わない。問題はマシンにあった」
ステラは、これまで常にマクラーレンのコンストラクターズタイトル獲得に注力してきたと改めて主張し、「最後のふたつのサーキットは我々にとってかなりよいはずだ。ラスベガスはフェラーリ向きのコースになる可能性があるので、その点については様子を見ることになるだろう」と認めた。
「ランドとオスカーが今後のレースに出て勝つことを目指す。まだ可能性はあるし、コンストラクターズ選手権は、今後もずっと我々の最優先事項であり続けるだろう」