【決勝日コメント】
オコン&ガスリーの幼なじみペアがダブル表彰台に感無量「最終ラップ、カート時代に思いを馳せた」アルピーヌは6位に
2024年F1サンパウロGP(ブラジルGP)決勝で、アルピーヌのエステバン・オコンは予選4番手/決勝2位、ピエール・ガスリーは予選15番手/決勝3位だった。
4番グリッドからスタートしたオコンは、後ろのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えながら4番手を維持して走行、前の3台がピットインし、トップに浮上した後、赤旗が出たことで、時間をロスせずにタイヤ交換を済ますことができ、最終スティントを首位からスタートした。
オコンはしばらくマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑え続けたが、43周目に抜かれて2番手に落ち、その位置を守ってフィニッシュ、今季初表彰台を獲得した。
ガスリーは13番グリッドから1周目に9番手に浮上。オコンと同様の戦略で3番手に上がり、レース後半はジョージ・ラッセル(メルセデス)の追撃を受けたが、0.733秒差で抑え切り、3位表彰台をつかんだ。
アルピーヌは前戦メキシコシティ終了時点で、合計14ポイントのランキング9位だったが、ブラジルの週末に35点を獲得、一気にランキング6位に浮上した。
■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
予選=4番手(Q1=4番手1分29秒171:ウエットタイヤ/Q2=7番手1分26秒206:インターミディエイトタイヤ/Q3=4番手1分24秒475:インターミディエイトタイヤ)
決勝=2位(69周/69周)
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
素晴らしい午後だった。夢を見ているのか、現実なのか、分からないよ。チーム全体を誇りに思う。1回のレースウイークエンドで、とてつもない数のポイントを獲得した。昨日のスプリントの後では、これほどのパフォーマンスを発揮できるとは思わなかったが、今日のレースで、難しいコンディション下で戦う力があることが分かった。
今朝の予選でとても好調だったので、レースに向けて良いベースができていた。先頭を走っていた時に、しばらくは、この位置を維持できると自信を持っていた。でも、最後のスティントではマックスの方が速かったので仕方ない。僕たちにとって、これが最高の結果だと思う。
自分たちはこういう結果を出すことができると改めて証明した。残り3戦に向けて、努力し続けるよ。
ピエールと一緒に表彰台に上れたことも、とてもうれしい。レースの最終ラップでは、一緒にカートを始めた古き良き時代のように、表彰台を共有できたら素晴らしいだろうと考えていた。この表彰台は永遠に記憶に残るだろう。チーム全員にとって本当にうれしい結果だ。
■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
予選=15番手(Q1=6番手1分29秒420:ウエットタイヤ/Q2=15番手1分29秒614:インターミディエイトタイヤ)
決勝=3位(69周/69周)
13番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
チーム全員にとって信じられないような一日になった。ダブル表彰台なんて、誰も想像していなかったことを実現できたんだ。チーム全員をこれ以上ないほど誇りに思う。
今年は本当に大変な年を過ごしている。時に苦戦し、後方に沈み、全員が厳しい時期を過ごしてきた。でも誰ひとりとして諦めず、全員が集中してモチベーションを保ち、その結果、サンパウロで2位と3位のふたつのトロフィーを獲得することができた。素晴らしいことだ。
今日のような複雑なコンディションでは何が起きてもおかしくないと分かっていた。あらゆることに備え、すべてを最善の形で実行することが重要だった。
エステバンが表彰台に上ったこともうれしく思う。彼は今日、素晴らしいレースをした。僕たちには僕たち自身の物語がある。それは特別で、美しい物語だ。同じ地域で一緒に育ち、子どものころから一緒にカートに乗っていた。ふたりともF1に進出しただけでなく、驚くべきことにチームメイト同士になり、今日は同じチームを代表して表彰台に立った。信じられないようなことだし、ふたりにとって素晴らしいことだと思っている。
忙しいトリプルヘッダーだったが、そのなかで確実に改善することができた。チャンピオンシップにおける戦いは依然としてかなり接戦なので、残り3戦に向けて、努力を続け、ハングリー精神を持ち続けなければならない。