【決勝日コメント】
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
2024年F1サンパウロGP(ブラジルGP)決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは予選1番手/決勝6位、オスカー・ピアストリは予選8番手/決勝8位だった。
ポールシッターのノリスは、スタート直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)の後ろに落ち2番手に。バーチャルセーフティカー(VSC)の終わりの28周目、ふたりは同時にピットイン、コース復帰の翌周にノリスはラッセルを抜いて4番手に上がった。
その直後にレースは赤旗中断となったことで、その時点でタイヤ交換を行わずに上位に浮上していたエステバン・オコン(アルピーヌ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、ポジションを落とさずに赤旗時にタイヤ交換を行うことができ、ノリスはレース後半を4番手から戦わなければならなくなった。
ノリスはすぐにラッセルに抜かれ、43周目にはピアストリの後ろ7番手に落ちた。ポジション入れ替えによりノリスは6番手に上がり、その位置でフィニッシュした。
ノリスは、スタートやり直しの際の手順において違反を犯したため、5000ユーロ(約83万円)と戒告(ドライビング関連)のペナルティを科されたが、順位に影響はなかった。
ピアストリは、リアム・ローソン(RB)との間で接触が起きたことで、10秒のペナルティを受けた。そのため、7位でフィニッシュした後、8位に降格された。
マクラーレン代表アンドレア・ステラは、タイヤの摩耗レベルを考えれば、タイヤ交換のタイミングを遅らせることにはリスクがあったとして、ピットストップを行ったタイミングは間違っていなかったと、『Sky Sports』に対して述べている。
ドライバーズランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は優勝、これによりランキング2位ノリスとのポイント差が62ポイントに広がった。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選=1番手(Q1=15番手1分30秒944:ウエットタイヤ/Q2=1番手1分24秒844:インターミディエイトタイヤ/Q3=1番手1分23秒405:インターミディエイトタイヤ)
決勝=6位(69周/69周)
1番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→インターミディエイト
厳しい午後だった。VSC下でのピットストップはとても重要で、タイミングとしては適切だった。その後すぐに赤旗が出たのは不運だっただけなので、自分のピットストップのタイミングについて後悔はない。
タイヤ交換に関しての赤旗ルールは、自分に有利に働くこともあれば、不利になることもあり、仕方がない。レースではこういうことが起こるものだ。今一番大事なのは、チームとして集中して次のレースに備えることだ。
(ピットストップのタイミングについての考えを聞かれ)誰が何と言おうと、あの時点では、ステイアウトの判断は正しくなかった。赤旗が出ることは予想しようがない。でも実際にはクラッシュがあって、赤旗が出た。人生にはそういうこともある。彼らはギャンブルをして、それがうまくいったんだ。才能ではなくて、単なる運だ。僕たちはついてなかった。それだけのことだよ。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選=8番手(Q1=9番手1分30秒114:ウエットタイヤ/Q2=3番手1分25秒179:インターミディエイトタイヤ/Q3=8番手1分24秒686:インターミディエイトタイヤ)
決勝=8位(69周/69周)
8番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→インターミディエイト
難しい午後だったけれど、2台揃ってポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で首位を維持することができた。
今日はペースが足りず、天候も悪かったので、これ以上できることはなかった。今夜すべてを振り返った後、少しリセットして、次のラスベガスに臨む。残り3戦でやれることはまだたくさんある。