【決勝日コメント】
フェルスタッペン、6月以来の優勝でポイントリード拡大「17番手から勝つなんて驚いた。マシンが自信を与えてくれた」
2024年F1サンパウロGP(ブラジルGP)決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは予選12番手/決勝1位、セルジオ・ペレスは予選13番手/決勝11位だった。フェルスタッペンはパワーユニット(PU)エレメント交換によるグリッド降格ペナルティを受け、17番グリッドからスタートしながら、悪コンディションのレースで、2位エステバン・オコン(アルピーヌ)に19.477秒の大差をつけて優勝した。フェルスタッペンの優勝は6月のスペインGP以来。
フェルスタッペンは1周目に17番手から11番手に一気に浮上。その後もオーバーテイクを繰り返し、1回目のピットストップを他車より遅らせて、29周目には2番手に。その後、赤旗が出たことで、フェルスタッペンは時間を失うことなくタイヤ交換を行うことができ、最終スティントを2番手からスタート。首位を走るオコンを43周目に抜き去ると、ファステストラップを連発しながらリードを広げ、勝利を飾った。フェルスタッペンはさらにファステストラップを記録し、ボーナスポイントも確保している。
ポイントリーダーのフェルスタッペンはこの週末に31ポイントを獲得。ランキング2位のランド・ノリス(マクラーレン)が16ポイントにとどまったことから、両者の差は62ポイントに広がった。
12番グリッドスタートのペレスは、1周目にコースオフして最下位に落ちた。27周目にウエットタイヤに交換した後、レースは赤旗中断に。最終スティントは14番手からスタートし、終盤は、リアム・ローソン(RB)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とのポジション争いとなった。ペレスはローソンを抜くことができず、55周目にハミルトンに抜かれ、ポイント圏外11位という結果になった。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選=12番手(Q1=1番手1分28秒522:ウエットタイヤ/Q2=12番手1分27秒771:インターミディエイトタイヤ)
決勝=1位(69周/69周)
17番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト
ファステストラップ記録:1分20秒472
信じられないぐらい素晴らしい一日だった。ブラジルは僕にとって特別な場所だし、17番手だったこともあって、ここで勝ったことを心から誇りに思う。
まずはチームに感謝したい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。正しい判断を下し、冷静さを保っていた。
最高のスタートを決めて、何度かオーバーテイクを決めた。赤旗の前にステイアウトするというのは正しい判断だった。
今日のようなウエットコンディションでは、いつでも自信を持って走ることができる。そして今日は、マシンがプッシュする自信を与えてくれた。
本当に気持ちよく走ることができたし、とても速く走れた。今日は誰にもとめられないという感じだったよ。間違いなく感動的な勝利だった。大きなモチベーションを持って、このレースに全力を注いで走った。まさか1位でフィニッシュできるとは予想していなかったから、自分自身でも驚いている。
チームにとって素晴らしい結果だ。本当に誇らしいよ。まさに『とにかく最高(Simply Lovely=フェルスタッペンの決まり文句)』だ。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選=13番手(Q1=8番手1分30秒035:ウエットタイヤ/Q2=13番手1分28秒158:インターミディエイトタイヤ)
決勝=11位(69周/69周)
12番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ウエット→インターミディエイト
浮き沈みのある週末だった。今日は運がなかったと思う。スタートではタイヤがとても冷えていて、それが不利に働いた。さらに、ピットストップを行ったすぐあとに赤旗が出た。最初から、悪い状況だったんだ。
良いバトルを何度かしたけれど、オーバーテイクをするのは本当に難しかった。セッションのなかで雨が降ったりやんだりで、一日を通して複雑なコンディションだった。一日のなかで予選とレースの両方をするのもいつもと異なっていた。
今日レースをできたことはうれしい。ファンにコース上のアクションを見せることができたからね。ここのファンはとても情熱的だ。
マックスには心からおめでとうと言いたい。彼は週末を通して強かった。今日は後方からトップに上りつめたんだ。チームにとって素晴らしい結果だよ。
トリプルヘッダー最後の週末に、僕たちチームは、ここしばらくのなかで最も高い競争力を発揮できた。最後の3戦がチャンピオンシップ争いにおいてポジティブなレースになることを願っている。