【決勝日コメント】
フェルスタッペン、ノリスのペナルティで3位「それがルールだ」ポイントリード拡大を喜ぶ:レッドブル/F1第19戦
2024年F1アメリカGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3位表彰台を獲得、セルジオ・ペレスは7位だった。
2番グリッドのフェルスタッペンは、スタート直後、ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)とポジションを争うが、その隙にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップに浮上。フェルスタッペンは2番手を維持してファーストスティントを走行した。
25周目にミディアムタイヤからハードに交換し、1ストップで走行。レース後半には、タイヤが新しいノリスが後方から接近し、激しい3位争いが展開された。52周目にノリスが前に出て、フェルスタッペンは4位でフィニッシュ。しかし、ノリスのオーバーテイクがコース外を使って行われたことで5秒ペナルティが科され、フェルスタッペンが3位に繰り上げられた。
今回、フェルスタッペンはトップ2のフェラーリ勢に挑むことができず、優勝したルクレールに19.412秒、2位カルロス・サインツに10.850秒の差をつけられた。
ペレスは、ファーストスティントはグリッドと同じ9番手を走行。ミディアムタイヤからハードへの1ストップで26周目にタイヤ交換を行い、終盤まで6番手を走行していたが、最後から2周目にジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれて7位フィニッシュとなった。
ドライバーズランキングトップのフェルスタッペンは、この週末、ランキング2位のノリスより5ポイント多く獲得、ギャップを57ポイントに拡大した。コンストラクターズ・ランキング2位のレッドブルは、首位マクラーレンより1ポイント多く獲得し、その差は40ポイントとなっている。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位(56周/56周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
今日は僕たちにとってベストのレースではなかったけれど、一番重要なのは、チャンピオンシップにおけるリードを拡大できたことだ。これはチームにとって大きな意味がある。
できる限りのことをしたが、過去2日間のようなペースがなく、残念ながらコース上でフェラーリと戦うことはできなかった。バランスの問題があり、コーナリングやブレーキングが難しく、タイヤの面でコーナーでアタックすることができなかった。
終盤のランドとのバトルはクールだったね。ハードなバトルで、とても楽しかった。
白線の外でオーバーテイクすることはできない。僕は以前ここで、コース外でオーバーテイクをして表彰台を失った(注:2017年アメリカGP)。残念だけど、それがルールだ。
昨日と同じペースがなかった理由を分析する必要がある。今日はもっと競争力があると予想していたのに、残念だった。
それでも、今週末、僕たちはポジティブなステップを踏んだし、トップに復帰できそうな瞬間もあったから、正しい方向に進んでいることは確かだ。まだ十分ではないけれど、今後も作業を続け、可能なエリアにおいてマシンを改善していく。
繰り返しになるけれど、今回は(ポイント)ギャップを拡大できたという事実が、僕たちにとって一番大きな意味を持つ。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=7位(56周/56周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
レース序盤、ミッドフィールドの集団の後ろに引っ掛かり、時間をかなり失った。ハードタイヤでスタートしたドライバーたちの戦略がベストだったようで、最終的にジョージに抜かれてしまった。
ファーストスティント終盤にとても奇妙なことが起きた。ペースは良くなっていたけれど、フロントのピッチングにひどく苦しみ始め、乗り心地がとても悪かったんだ。
その後、状況が悪化した。その時に履いていたタイヤが原因だと思ったが、ハードタイヤに交換した後も、同じ問題が発生し、ペースも同じだった。
今日はマシンバランスにとても苦労し、運転するのが難しかった。アップグレードは高速においてはかなり役立っていたようだけど、今週末、僕は完全なアップグレードのパッケージで走っていなかった。原因の一部はそれで、残りはマシンバランスだったと思う。完全なパッケージであれば、どの程度上位の争いに戻れたのか、分からないけどね。
週末を通してペースが足りなかった。簡単な週末ではなかったので、やるべきことは多い。次の週が楽しみだよ。メキシコで良い結果を出すために、オースティンから確実に学ぶ必要がある。