2024.10.18

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:アンドレッティのF1申請拒否について、欧州でも独占禁止法違反の調査要請


(c)Andretti Global
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 2025年初頭からのグランプリレース参戦に向けたアンドレッティ・グローバルの申請をF1が却下した件は、現在欧州独占禁止法違反の可能性について欧州議会議員が行っている調査要請の対象となっている。

 ステファノ・ドメニカリと商業権保有者による決定は、すでにアメリカで調査中であり、数カ月前にアンドレッティ家の要請で下院司法委員会が手続きを開始している。現在、ベルギーの欧州議会議員パスカル・アリモンは、欧州委員会もアンドレッティ・グローバルのF1申請拒否に関する調査を開始するよう要請している。
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 アリモンによると、アンドレッティ・グローバルの申請拒否の理由についての説明のなかで、「商業契約によって新規チームがF1に参入することが非常に困難になっており、違法な形で競争が制限されている」ことが彼の観点から明らかになったという。

 そのため、アリモンは欧州委員会に調査を依頼し、F1とリバティ・メディアが「消費者を保護し、公正な競争を確保する」ために制定された欧州の規則を遵守していることを確認するよう求めた。

ブラジルGPでマクラーレンMP4/5Bがデモ走行
(c)XPB Images
 1990年のブラジルGPでアイルトン・セナが3位を獲得したマクラーレンMP4/5Bが、今年のイベントのデモ走行のため、アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェに戻ってくる。この発表は、故ブラジル人ドライバーの遺族が彼の願いを叶えるために設立した慈善団体である、アイルトン・セナ財団によって行われたが、土曜日の日本GPのプログラムで走行するマシンは、同財団が所有するものではなく、サンパウロにある同財団本部の玄関ホールに展示されているものだ。

 先週金曜日にF1は、「追悼イベント『セナ・センプレ(セナよ、永遠に)』の一環として、ホンダとマクラーレンはセナが1990年のドライバーズ選手権を制覇した際に使用したオリジナルマシンをブラジルに持ち込み、レースの週末に伝説の勝利のテーマを奏でながらコースを周回する予定だ」と発表した。

 1990年のブラジルGPは、サンパウロのサーキットにレースが戻ってきたことを記念するもので、リオデジャネイロの現在は廃止されたジャカレパグア・サーキットにおいて10回連続でレースが開催された後のことだった。セナはポールポジションから順調にリードしていたが、ティレルのドライバーだった中嶋悟と周回中に接触し、中嶋は急いで修理のためにピットインを余儀なくされた。セナは3位まで順位を回復したが、レースは宿敵アラン・プロストが優勝した。今や、歴史的なホンダV10エンジンを搭載した同じシャシーが、インテルラゴスでふたたびび轟音を響かせ、ブラジルの観客を喜ばせるだろう。セナは依然としてブラジル最大のモータースポーツのアイドルだ。

安全性が高まったF1
(c)XPB Images
 ジュール・ビアンキの命を奪った事故から10年が過ぎ、父親のフィリップ・ビアンキは、ドライバーの安全性に関するF1の進歩が、フランス人家族の心の大きな慰めになっていると明かした。若いジュールの事故は、2014年日本GPの残り数周で起こった。彼は鈴鹿のS字で、危険な位置にあったエイドリアン・スーティルのザウバーを撤去しようとしていた回収車の側面に衝突したのだ。ビアンキの負傷は甚大で、9カ月後に亡くなるまで意識を取り戻すことはなく、彼の家族にとっては大変な苦痛の時期となった。

 しかし今では時間が経ち、フィリップ・ビアンキは、家族が10年前の出来事を受け入れることができていると認めている。イタリアの新聞『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、ジュールの父親は、「このような悲劇の後、私たち家族に最も力を与えてくれたことのひとつは、ジュールの死が無駄ではなかったということだ」と強調した。

「息子の死後、バーチャルセーフティカーが導入され、以前は考えられなかったような状況でも赤旗が頻繁に出されるようになった。さらに、クルマにはヘイローが導入されたが、すでに数人の命が救われてきたと確信している。こうしたことで、私たちは少しだけ平穏を得ることができた」

(Translation: AKARAG)

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