RB、F1アメリカGPからのリアム・ローソン起用を正式発表。ダニエル・リカルドはチーム離脱
日本時間9月27日、F1に参戦するビザ・キャッシュアップRB F1チーム(RB)は、10月18〜20日に開催される2024年F1第19戦アメリカGPより今季残る6戦において、リアム・ローソンを角田裕毅のチームメイトとして起用すると発表した。
前戦シンガポールGPでF1参戦258戦目を迎えていたダニエル・リカルドはレギュラーシートの座、そしてRBを離れることになった。
ローソンはニュージーランド出身の現在22歳。2022年FIA F2でランキング3位となると、2023年はTEAM MUGENから全日本スーパーフォーミュラ選手権へ参戦しつつ、レッドブルとアルファタウリ(現:RB)でリザーブドライバーを務めていた。
そんななか、2023年第14戦オランダGPのフリー走行2回目(FP2)でクラッシュしたリカルドが左手の中手骨を骨折し、ローソンが代役として同グランプリを含む5レースに出走。デビューから3戦目の第16戦シンガポールGPでは9位に入り、F1初入賞を果たした。
同年のスーパーフォーミュラで宮田莉朋に続くランキング2位となると、2024年はレッドブルとRBのリザーブドライバーに専念し、それぞれのチームに帯同していた。次戦となる2024年第19戦アメリカGPでは、2023年第18戦カタールGP以来約1年ぶりのF1実戦を迎える。
RBのチーム代表であるローラン・メキースは、プレスリリースにてリカルドへの感謝の思い、そしてローソンへの期待を述べている。
「VCARBの全員が、過去2シーズンにわたって私たちとともに頑張ってくれたダニエルに感謝している。ダニエルは、コース上でもコース外でも真の紳士であり、いつも笑顔を絶やさなかった」とメキース。
「彼がいなくなるのは寂しいが、レッドブルファミリーのなかで特別な存在であり続けるだろう」
「また、この機会にリアムを歓迎したい。彼はすでにチームのことをよく知っている。昨シーズンも我々のためにドライブし、困難な状況にもうまく対処してくれた。レッドブルファミリーの中から若い才能が次のステップに進むのを見るのは素晴らしいことだ。ともに集中して戦う残りのシーズンが楽しみだ」
また、RBからの発表に合わせて、リカルドも自身のInstagramで自らの思いを綴った。
「僕はこのスポーツを生涯愛してきた。ワイルドで素晴らしい旅路だった」
「僕に役割を果たす機会をくれたチームや個人に感謝している、みんなありがとう。そして時には僕以上にこのスポーツを愛してくれるファンのみんなも、本当にありがとう。いい時もあれば悪い時もあったけど、とても楽しかった。ただ正直、それを変えるつもりはないんだ。次の冒険まではね」
リカルドは前戦シンガポールGPでF1参戦258戦目を迎えていた。14シーズンにわたりF1を戦い、優勝8回、ポールポジション3回、ファステストラップ17回を記録したベテランは、またF1のレギュラーシートから離れることになった。