【決勝日コメント】
速さを取り戻したペレス、接触で表彰台を失い、ノーポイント「心の底から悲しい」レッドブルは選手権首位から陥落
2024年F1アゼルバイジャンGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは、終始トップグループで走った後、2位争いのなかで、最後から2周目に、カルロス・サインツ(フェラーリ)と接触、その場でレースを終えた。
レース終盤、2番手から4番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ペレス、サインツが接近戦を演じている際に、事故が起きた。ルクレールが2番手を守った後、サインツはターン1出口でペレスの前に出たが、その直後に2台は接触、バリアに激しくヒットした。幸いふたりにけがはなかったものの、その場でストップしたため、ペレスは17位、サインツは18位で、ともにノーポイントに終わった。
このインシデントは審議対象になったが、スチュワードは、どちらかのドライバーだけに責任があるとは言えないとして、レーシングインシデントであると判断、ペナルティは出さないことを決めた。
ペレスのリタイアで、レッドブルはマックス・フェルスタッペンの5位による10ポイントしか獲得することができず、コンストラクターズ選手権において、マクラーレンに首位を奪われることになった。マクラーレンは476ポイント、レッドブルは456ポイントで、レッドブルは20ポイント差のランキング2位となった。
クリスチャン・ホーナー代表は「チェコは本当に不運で、レースを不本意な形で終えることになった」とコメントしている。
「彼は今日、優勝が可能な位置にいたのに、それを実現できなかったことが残念だ。カルロスが左に動いたように見える。それで接触が起きて、大きなダメージが発生した」
「ドライバーふたりにけががなかったことが重要だ。しかし、このインシデントによって、チェコとコンストラクターズ選手権にとって重要なポイントを失うことになり、非常に落胆している」
「コンストラクターズ選手権において、最後の3周で状況が大きく変化した。我々は重要なポイントを失ったのだ。だが気持ちを切り替えて、再び戦い続ける」
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=17位(DNF 49周/51周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
今日は本当に不運だった。他の誰よりもカルロスとは接触したくなかった。こんな形で週末を終えることになり、ふたりにとって最悪の結果だ。
ターン2から立ち上がった時には、マシン同士に十分なスペースがあったと思う。(2番手を走っていた)シャルルがイン側に行ったため、カルロスは彼からトウを得ようとしたようだ。彼はスピードを上げ、素早く動いて僕のフロントタイヤに接触、それで僕にとってゲームオーバーとなった。
チームとチャンピオンシップにとって残念な結果だ。今日は良いレースをしていたし、週末を通して懸命に取り組んだことを思うと、チーム全員にとって受け入れがたいことだ。
チームのことを思うと心の底から悲しい。でも、ペースが戻ってきたことは、ポジティブな要素だといえる。マシンに施した変更によって、僕たちはトップ争いに戻ることができたようだ。
今日は優勝争いをしていたし、最終的に強力な結果をつかめそうだった。そのことをポジティブに受け止めよう。
これまでと同じように進歩を続ける必要がある。今後のレースでは強さを発揮できるだろう。