2024.09.07

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ピアストリ、ストロールのブルーフラッグ対応に怒り


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 オスカー・ピアストリはイタリアGPの終盤、ランス・ストロールに対する感情を隠さなかった。彼は、レース終盤で周回遅れになっていたストロールに、不必要にかなりのラップタイムを奪われたと感じていた。ピアストリは48周目の終わり頃にストロールに追いついたが、半周後にようやく追い抜くことができた。

 これによって失ったタイムは1秒近くで、それだけではピアストリが最終ラップでルクレールを捕らえるには十分ではなかっただろうが、ピアストリはタイムと勢いを失ったことに腹を立て、カナダ人ドライバーに対してかなり厳しい評価を下した。
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「カルロスの後ろですでにかなりのタイムを失っていたが、ポジション争いをしていたからそれは当然だ。でも、ストロールはまるで初めてのゴーカートレースであるかのようにドライブしていたので、ブルーフラッグを見たときの彼の頭のなかで何が起きていたのか、僕には分からない……」

F1とイタリアGPプロモーターの駆け引き
(c)XPB Images
 イタリアGPのプロモーターとF1は、現在の契約期限が今年末に切れることから、今後5年間モンツァでレースを開催するための新しい契約を締結しようと、ちょっとしたポーカーゲームをしている。ステファノ・ドメニカリが要求したアクセスの改善、ファン向けの施設や特にパドッククラブなどのサーキット構造の基本的な変更、エンターテインメントの改善、そしてトラックの全面的な再舗装は、今年のグランプリに間に合うように実施された。

 しかし、ピットビルの上にまったく新しいホスピタリティエリアを建設するというF1の要求は、イタリア自動車クラブと議論になっている。かなり大きな投資が必要となるが、地元当局はモンツァパークに新しい構造物を作っても今年の残りの期間に何の利益も見いだせないため、F1がプロモーターと新しい契約に合意した場合にのみ工事を行うと主張している。一方ドメニカリは、契約締結の条件としてアップグレードの確約を求めているので、現時点では両者の間でこう着状態が続いているようだ。時間切れが迫る中、今年末までに新たな契約を締結するよう圧力がかかっている。

サンタンデール銀行に代わる新スポンサー
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 フェラーリは、スペインのサンタンデール銀行がカルロス・サインツとともにウイリアムズに移籍する予定であることから、同行がスポンサー契約の更新を望んでいないことを長らく承知していたが、月曜日にはイタリアのウニクレディト銀行が2025年初頭からスクーデリアのスポンサーに加わることを発表した。

 ほんの数日前、スペインの銀行とフェラーリは、今年末に期限が切れる3年契約を更新しないことを発表していた。サンタンデールとウイリアムズ間の新契約は2025年初頭までに発表される可能性は低いが、スペイン側がパドッククラブや、いくつかの新サーキットにあるより高価なホスピタリティスイートでの存在感を高める計画を全面的に進めていることは広く知られている。

 月曜日の朝にフェラーリは、「2025年1月1日より、ウニクレディトS.p.Aはフェラーリの100%子会社であるフェラーリS.p.Aのパートナーとなり、複数年契約にもとづいてフェラーリのF1レース活動をサポートする」と発表した。

 契約の詳細はまだ公表されていないが、シングルシーターのボディワークと、スクーデリア・ディ・マラネロのレーシングスーツとキャップの両方に、サンタンデールに代わってウニクレディトのロゴが使用されると考えられている。

(Translation: AKARAG)

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