8番手アルボンが予選失格。ウイリアムズが大量アップデートもフロアに違反。ハミルトン降格もあり、グリッドが変更に
F1第15戦オランダGPの予選後、アレクサンダー・アルボンのウイリアムズに技術的な違反が発覚し、アルボンは失格となった。アルボンは8番手タイムを記録したが、このタイムが取り消され、決勝はグリッド最後尾あるいはピットレーンからスタートする。
ウイリアムズは今週末、多数のアップデートを導入しており、そのうちのひとつであるフロアが、技術規則に違反していることが判明した。
スチュワードによると、FIAによる車検で、ウイリアムズFW46のフロアボディが、規定容積の範囲外にあることが判明したという。ウイリアムズは、FIAの測定システムや車両の測定結果に異議を唱えない一方で、チーム自身の測定では異なる結果が出たと主張。しかし、スチュワードは、パルクフェルメでFIAシステムを使用して行われた測定結果がすべてであるとして、このケースの標準的なペナルティである失格を適用することを決めた。
ウイリアムズは、この件について次のような声明を発表した。
「残念ながら、アレックスはフロアボディがFIAが定めた規定容積に従っていなかったため、今日の予選を失格となった」
「この結果に我々は極めて落胆している。これから徹底的な調査を行い、その結果を速やかに公表する」
アルボンのチームメイト、ローガン・サージェントは、FP3で大クラッシュを喫し、予選に参加することができなかった。しかし決勝への出場は許可され、土曜発表バージョンの暫定グリッドではアルボンのひとつ前19番グリッドが与えられている。
一方、予選11番手(12番手タイム記録)のルイス・ハミルトン(メルセデス)は、予選Q1でセルジオ・ペレス(レッドブル)を不必要に妨害したと判断され、3グリッド降格のペナルティを受け、14番グリッドからのスタートとなった。
アルボンの失格と、ハミルトンの降格により、ランス・ストロール(アストンマーティン/予選9番手タイム記録)が8番グリッド、ピエール・ガスリー(アルピーヌ/予選10番手タイム記録)が9番グリッド、カルロス・サインツ(フェラーリ/予選11番手タイム記録)が10番グリッド、角田裕毅(RB/予選13番手タイム記録)が11番グリッド、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース/予選14番手タイム記録)12番グリッド、ケビン・マグヌッセン(ハース/予選15番手タイム記録)が13番グリッドに繰り上げられる(土曜発表版の暫定グリッドによる)。