2024.07.31

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:キック・ザウバー、スパのフィルミングデー走行で新パッケージの比較テストを実施


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 バルテリ・ボッタスとザウバーは、スパ・フランコルシャンにさらに数日間滞在する。スイスのチームは今年の日本GP後に得たポジティブなテスト走行の経験を繰り返すことを決め、レースを終えたばかりのスパ・フランコルシャンでC44を走らせることにしたのだ。
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 ボッタスがレース後の日本に数日間滞在した正式な理由は、鈴鹿でのレース後の火曜日と水曜日に、RBと同様にピレリテストに参加するためだったが、チームは構成を変更したフロアとウイングも試し、テストでの周回を最大限に活用して比較テストも行った。

 今回スパ・フランコルシャンでは、ボッタスはピレリのテストには参加せず、ザウバーの今シーズン最後のフィルミングデーを担当することになった。したがって、走行距離は200kmに制限されることになる。

 つまり、ベルギーのコースを合計28周しか走れないということだ。チームが設定した唯一の目標は、グランプリで走行した2種の空力パッケージを直接比較することだ。新しいパーツが不足していたため、ボッタスは新パッケージで走行したが、周は以前のものを使用していた。そのため、チームはふたつのパッケージの最終的な比較テストを実施し、何がどれだけ改善されたのか把握する予定だ。ヒンウィルでは、9月下旬のシンガポールGPで導入することを目標に、さらなるアップグレードが準備されている。

アルピーヌF1の新候補
(c)XPB Images
 ハイテックのポール・アーロンは、今年のFIA F2タイトルの予想外の候補者だ。現在、彼の名前は2025年のF1電撃移籍と関連して取り沙汰されている。このエストニア人ドライバーは、来年アルピーヌでピエール・ガスリーと組む可能性のあるドライバーの長いリストに加わったのだ。

 アーロンは、ハンガロリンクでの残念な結果に続いてスパでもひどい週末を過ごし、長い間守ってきた首位の座から選手権3位に落ちたが、それでもチーム代表のオリバー・オークスを感心させている。

 オークスはついにF1入りし、ブルーノ・ファミンに代わってアルピーヌのチーム代表に就任する予定となった。そのためアーロンもオークスの後に続き、ガスリーの隣でまだ空いている2025年のシートの予想外の候補者になるのではないかとうわさされている。

 カルロス・サインツがブリアトーレの第一候補だったが、すでにサインツはウイリアムズF1への加入が決定している。そのためブリアトーレはバルテリ・ボッタス、ジャック・ドゥーハン、ケビン・マグヌッセン、周冠宇とも交渉中だ。今後アーロンはこのリストに加わる予定だが、最終決定が夏休み中に下されるとは見られていない。まず、オークスは9月1日にファミンの後任となり、それから数週間かけて新しい仕事に慣れ、その後でブリアトーレとともに2025年のふたり目のドライバーを選ぶことになるだろう。

(Translation: AKARAG)

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