2024.07.01

【決勝日コメント】
2年ぶり、2勝目のラッセル「信じられない! ふたりの激しいバトルが見えた。3番手を守ったことが決定的な要素」


2024年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
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 2024年F1オーストリアGPの決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルが2年ぶりの優勝を飾った。

 71周のレースを3番グリッドから戦い始めたラッセル。スタート直後は2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を攻め立てるも抜くには至らず、3周目には追い上げてきたチームメイトのルイス・ハミルトン(メルセデス)や、カルロス・サインツ(フェラーリ)とポジションを争って表彰台圏内をキープした。

2024年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の攻防
2024年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の攻防

 その後は決勝のほとんどで3番手で走行。ミディアム、ミディアム、ハードと3スティントを繋いでいった64周目に、トップ争いを繰り広げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)が接触したことにより、15秒差の3番手から一気にレースリーダーとなった。

 トップに立った後は、サインツを抜いて追い上げてきた2番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の接近を退け、1.906秒のリードを保って自身2勝目を飾った。

 一方、5番手グリッドから良いスタートを決めたハミルトンは、4番手サインツをコースの外から追い抜いたことで審議の対象となり、ポジションを戻して仕切り直しに。

 さらに22周目にピットインを行った際には、ピットエントリーでわずかに白線を跨いだことで5秒のタイムペナルティを課されてしまい、2度目のピットイン時に消化する。最後のスティントでは6番手を走行し、前で2台が接触したことで最終的に4位でチェッカーを受けた。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス)
決勝=1位(71周/71周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード

「信じられない! それしか言いようがない。序盤は3番手を守るために厳しい戦いを強いられた。だが、それが最後には決定的な要素となったんだ」

「マックス(・フェルスタッペン)とランド(・ノリス)が激しいバトルをしているのが見えた。彼らとの差は10秒強で、ペース的には本当に強かった」

「ただ、たとえわずかな可能性だとしても、ふたりが近づきすぎる可能性があることはわかっていたので、最後にピースを拾い上げるためにも、3番手にいなければならないとわかっていたよ。表彰台の一番上に戻ってこられたことをとても誇りに思う」

「チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、上位争いに近づくことができた。シーズン開幕から多くの進歩を遂げてきて、ここ数戦は素晴らしいレースができたし、この先もまだまだ続くことを期待している」

「今のところ、マックスとランドが僕たちより少し前にいるのは事実だけど、僕たちはコンスタントに3番手につけている。僕らにとってはエキサイティングな時期で、ちょっとした波に乗っている。来週のホームレース、シルバーストンが待ちきれないよ」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■ルイス・ハミルトン(メルセデス)
決勝=4位(71周/71周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム

「ジョージ(・ラッセル)とチームにおめでとうと言いたい。そして、クルマにパフォーマンスをもたらすために懸命に働いてくれたファクトリーのみんなは、この結果に本当にふさわしい。僕たちは多くの努力をしてきたので、このような結果はみんなの努力に報いるものだ」

「僕のほうは、クリーンな週末とは言えなかった。序盤でいくつかダメージを負ってしまい、それがレースを悪くしてしまった。なので、今はもうシルバーストンを見据えている。いつもあのトラックは特別な週末で、ファンのみんなに会うのが待ちきれない。ここオーストリアよりも僕らに合っているはずだから、何ができるか見てみよう」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)



(autosport web)

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