2024.06.16

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:キック・ザウバー、自信喪失の周冠宇に新シャシー導入


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 キック・ザウバーは、来たるスペインGPから周冠宇に新しいシャシーを与える予定だ。周はモナコGPの週末が始まって以来、自身のマシンでかなり苦戦していることを認めている。周は、モナコでは週末を通してまったくペースが出ず、予選ではチームメイトのバルテリ・ボッタスに0.5秒以上の後れを取って最下位となった。
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 カナダGPでも予選Q1でふたたび最下位となり、ラップはチームメイトより1秒近く遅かった。第1スティントでは、周はボッタスに対して1周あたり0.5秒遅いままだった。ペース不足とカナダGPのフリー走行での2度のコースオフにより、周がいかに苦戦しているかが明らかになった。

 周は、「走行中まったく自信が持てない。リヤが突然スナップしてしまう」と認めた。チームはデータに異常を見つけられなかったため、RBが中国GP以降のリカルドにしたように、次のレースから新しいシャシーを周に与えるのが最善策だと判断した。

 たとえ問題が周にあるとしても、チームの上層部は、彼が新しいシャシーを手に入れて気持ちを切り替え、今シーズンの最初の6レースで示したパフォーマンスレベルに戻ることを期待している。

2025年のプレシーズンテスト
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 バーレーンは、7チームが同国の提案に賛成票を投じたことで、唯一の2025年プレシーズンテスト開催地となるが、他の3チームはコストとロジスティクス上の理由から、依然としてバルセロナでの開催を希望している。BIC(バーレーンインターナショナルサーキット)のCEOを務めるシェイク・サルマン・アル・カリファは、契約締結のためにモントリオールを訪れ、テストが2月最後の3日間に行われ、2025年F1世界選手権の開幕戦となるオーストラリアGPのフリー走行開始のちょうど2週間前に終了することを確認した。

 このテストは2025年のラマダンが始まる日に終了する予定で、チームは3月1日の日の出前にバーレーンを急いで出発することになる。なぜなら、国教によって課せられた断食を尊重するため、この宗教的な祝日の間はイスラム諸国で食べ物や飲み物を買うことがほぼ不可能になるだからだ。そのため、テストが午後6時に終了するとすぐに、すべての航空貨物を12時間以内にマナーマの空港に輸送しようとする多くの動きが見られるだろう。船便については、6週間後に同じサーキットでバーレーンGPが開催されるので、置かれたままとなる。

カタロニアの大規模改修
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 スペインGP開催まであと1週間余りとなり、バルセロナ−カタロニア・サーキットの建設工事は引き続き全速力で進められている。地方自治体や、サーキットを運営するグループに属しているさまざまな地方議会からの支援を受けているカタロニア・サーキットの管理者は、施設をF1の最新基準に引き上げるための大規模な改修に投資した。

 チーム用の新しいピットガレージ、パドッククラブエリアの大幅アップグレード、パドックの大規模改装、そしてサーキットの大部分で行われたグランドスタンドの改修が、間もなく完了する。

 マドリードが来年からスペインGPを開催する契約をすでに確保しているとしても、バルセロナ−カタロニア・サーキットの経営陣は、2026年のカタロニアGPが同サーキットでの最後のグランプリにならないことを期待している。この施設のアップグレードとサーキットへのアクセスの改善が、新しい契約に署名するようステファノ・ドメニカリを説得するのに十分であることを期待しているのだ。

(Translation: AKARAG)

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