9月にマクラーレンの新CEOに就任するヨースト・カピート Kunio Shibata

【】アロンソと新CEOの微妙な距離感@F1ベルギーGP現地情報

8月30日

ブログその1でお伝えした、スパらしからぬ今年の暑さ。決勝レース当日は、26℃ほどまで気温は下がりましたが、それでも十分に暑かったです。

ベルギーGPの始まる直前、イタリア中部で起きた地震では多くの人々が亡くなり、住んでいる家を失いました。


ピレリのモーターホーム入り口には、犠牲者を悼むイタリア国旗が掲げられ、


僕らがいつもお世話になってるフェラーリのケータリングスタッフも、喪章を付けておりました。意外に思われるかもしれませんが、イタリアやフランスを始めとする地中海沿岸諸国は、歴史的に何度も大きな地震に見舞われてきました。でも日本ほど頻発してないこともあって、耐震建築の意識はあまり高くない印象です。細〜い柱のピロティ建築が、海岸沿いに建ってたりしますからね。

決勝日当日のスパは、こんなに渋滞したこと今まであったっけ?というほどの、たくさんのクルマが押し寄せてました。ちなみにすぐ前のマツダ車、これがオランダナンバーです。


グランドスタンド裏も、大行列です。


メディアパーキングにクルマを止めて、パドック行きのシャトルバスに乗ってからも、道を横断する観客の列が途切れずに、しばらく待たされました。


チーム関係者の多くも遅刻したみたいで、いつもならとっくにガレージでレース直前の作業に取りかかってるはずの午前10時頃に、ようやくモーターホームで朝食を摂ってました。


F1にデビューした去年はそうでもなかったんですが、やはり今年はスペインGPでの鮮烈な初優勝が効いたんでしょうね。オランダ人がスパに来ようと思ったら、場所によってはほんの1〜2時間も運転すれば着いてしまいます。だったら、いっちょ観に行くかという気分になりますよね。


オールドサーキットのスパには、観客席自体それほど多くはないんですが、そのすべてがギッシリ埋まってました。


フェルスタッペンが登場すると、いうまでもなく大歓声です。


そこから最後尾の方へ向かうと、ちょうどアロンソがエンジニアと最後の打ち合わせの真っ最中でした。その横、というかずいぶん離れたところで、じ〜っとやり取りを見つめているのは、その1でも紹介したマクラーレンレーシングの新CEOカピートさんです。まだ正式着任前なので、遠慮してるんでしょうか。