2015.11.02

F速分析:ハミルトンの“反抗”に見たどん欲さ


 ところで、ピットストップのタイミングを逸したのは、自身初の母国グランプリを走ったセルジオ・ペレス(フォース・インディア)も同様です。SC出動時、ペレスは曰く「ヒュルケンベルグやマッサの前に出る」ことを狙い、ピットインをせずにその後のレースを走り切ることを選択したのですが、前後のマシンが全車ピットインしたため、自身だけが古いタイヤのまま、残りのレースを走らなければなりませんでした。結果的にはポジションを奪えず、ステイアウトしたメリットは皆無。仮にピットインしていたとしても、ポジションを失うことはなかったはずです。しかも新品タイヤなら、先行するヒュルケンベルグらに近づき、勝負を挑むことができたかもしれません。もしそれが実現していたならば、ただでさえ盛り上がったエルマノス・ロドリゲス・サーキットが、より一層盛り上がったはずです。

 しかしレース終盤のペレスは、使い古したタイヤを装着しているにも関わらず、新品に交換したメンバーに近いペースで走行し、トロロッソのマックス・フェルスタッペンを抑え切ってみせました。タイヤの扱いに定評のあるペレスの、“さすが!”という面を十二分に発揮したと思います。

 復活したメキシコGPで、復活の狼煙を上げたロズベルグ。すでに今季のチャンピオンはハミルトンに奪われてしまいましたが、まだまだ我々に素晴らしいレースを見せてくれそうです。今季残りはあと2戦。次戦は南米、ブラジルGPです。

(F1速報)
BACK


最新ニュース一覧

2015-11-03更新
2015-11-02更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|