2015.12.30

記憶に残る無線セレクション2015前編「イヤだよ」


【第7戦カナダGP】フェルナンド・アロンソ → 「イヤだよ、イヤだよ!」

 レースエンジニアのマーク・テンプルから「燃料をセーブする必要がある」と言われたアロンソは「「I DON'T WANT! I DON'T WANT!」と声高に反対した。「燃費セーブをしないと、あとで大きな問題を抱えることになる」と言い聞かせるテンプルに対して、アロンソは「すでに問題を抱えているよ! こんなドライビングじゃアマチュアみたいだ。いまはレースをして、あとで燃料のことを考えたい」と訴えた。高速サーキットのモントリオールで次々と抜かれながらも「燃費セーブは、あとでやればいい。あの瞬間は少しでもライバルと戦いたかったんだ」という心境だったのだ。

【第10戦ハンガリーGP】セバスチャン・ベッテル → 「ジュール、僕らは君と一緒にいるよ」

 ハンガロリンクは2014年の日本GPで重傷を負い、亡くなったジュール・ビアンキへの思いと悲しみに満ちていた。スタート直前に全ドライバーが集合して黙祷が捧げられ、ここで今季2勝目を挙げたベッテルは、かつてフェラーリに在籍したビアンキへの思いを口にする。スクーデリアは「マラネロに、もうひとつフラッグをもたらしてくれた! 素晴らしい勝利だ」と称え、ベッテルはチームへの感謝に続けて「ジュール、僕らは君と一緒にいるよ。いずれ君も、ここで一緒にレースをしたはずだった。この勝利を君に捧げるよ」と全世界に向けたメッセージを。3位で初表彰台を獲得したダニール・クビアトも「この表彰台を捧げるよ」と天に語りかけた。

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