ハミルトンがフェラーリ移籍で苦労するという声にウォルフが否定的な反応「彼らは協力する方法を見つける」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、ルイス・ハミルトンが2025年シーズンにメルセデスからフェラーリへ移籍するのに苦労するのではないかという見方を否定した。
ハミルトンは12年間在籍したメルセデスを離れ、スクーデリアでシャルル・ルクレールのチームメイトとなる予定だが、7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスの体制とは大きく異なるフェラーリの文化や運営に適応するにあたって、困難に直面すると推測する向きもある。豊かな歴史と熱狂的なファンを持つマラネロのチームは、伝統に根ざしながらも常に革新を求めており、計り知れない期待の重みと成功へのプレッシャーが存在する独特な環境にある。
しかしウォルフは、ハミルトンの経験と適応力により、彼がF1で最も成功しているチームへスムーズに移籍できることは保証されていると確信している。
「多くの人たちが、本当に難しいことになるだろうと言っていると思う」とウォルフはコメントした。
「しかし、本当に難しいことになるだろうと言ったとしても、たいていは逆のことが起きると思う」
「フェラーリは素晴らしいチームであり、素晴らしい人々がいる。多くの感情と情熱を持っているので、プレッシャーも大きい。しかし、彼らは互いに協力する方法を見つけるだろうと私は信じている」
またハミルトンは、自身の移籍をめぐる疑問を気にしていないことも明らかにした。彼はその決断に全力で取り組んでおり、自分の選択に自信を持っている。
「疑問に思ったことは一度もないし、他人のコメントに左右されることもない」と7度の世界チャンピオンであるハミルトンは語った。
「今でさえくだらないことを言い続ける人たちがいるし、それは今年いっぱい続くだろう」
「僕は前回やったことをそのままやればいいだけだ。何が正しかったかは、その人だけがわかる。そして、それは僕にとって刺激的な時間になるだろう」
ハミルトンの離脱はメルセデスのある時代の終わりを意味するが、ウォルフは今回の変化がもたらした感情的な影響を認めながらも、将来を楽観的に見ている。メルセデスはハミルトンの後任として18歳のアンドレア・キミ・アントネッリを選んだが、ウォルフは若いイタリア人がチームに新たなエネルギーをもたらすと信じている。
「過去12年間、ルイスとともに素晴らしい活躍ができたと思う。彼はこれからもずっとファミリーの一員だ」とウォルフは述べた。
「しかしもちろん競争相手として来年彼を倒そうとする際、キミが加わることで明らかに勢いが生まれるし、若さと新鮮さも加わるだろう。18歳の若者がマシンに乗っていると、組織に笑顔が生まれる」
ウォルフは、アントネッリが厳しい学習曲線に直面するだろうと認めたが、メルセデスにとってそれは正しい選択だったと強調した。
「そうは言っても、ルイスの経験がチームに利益をもたらす瞬間があることは明らかだ」
「キミは急激な学習曲線をたどることになるだろうが、それはチームにとって絶対に正しいことであり、それを違ったやり方でやる者はひとりもいないだろう」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています