2025.02.01
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:最初のテストでトラブルに遭うハミルトンのジンクス
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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バルセロナでルイス・ハミルトンは、フェラーリでの2日目の走行を小さなインシデントで中断させた。そのため彼は、新チームとの最初のテストでクラッシュするという一種の伝統を作りつつある。このセッションは非公開だったため、SF-23でのインシデントについては間接的な報告しかないが、ハミルトンが彼にとっての初めてのF1マシンだった2007年型マクラーレンと、2013年型メルセデスを初めてテストした際にもクラッシュしたことを思い出す価値はあるだろう。
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ハミルトンはマクラーレンとグランプリでのルーキーシーズンに向けて準備を進めていたが、MP4/22での初走行の最中にバレンシアのピットストレートの終わりでクラッシュした。機械的な不具合により、当時まだ若手だったハミルトンはウォールに激突したが、幸い怪我はなかった。しかしシャシーが破壊され、翌週のテストセッションには参加できなかった。
そして、2013年の初めにハミルトンがメルセデスに移籍したときも、また同じことが起こった。ハミルトンは、バルセロナでW04をドライブした最初の朝にクラッシュしたのだ。このときは、2007年のクラッシュの時よりもずっと低速だった。これもブレーキの不具合という機械的な問題が原因でコースアウトしたのだが、マシンのダメージは限定的であり、ハミルトンはすぐに走行を再開することができた。
今回もバルセロナで、ハミルトンはフェラーリのテスト3日目にクラッシュした。SF-23は十分にテストされたマシンなので、今回のクラッシュの原因が機械的な問題だった可能性は低いが、ハミルトンが新しいチームで初めて行ったすべてのテストにオフコース走行が含まれていたことは興味深い。
ボッタス、今年最初の表彰台
バルテリ・ボッタスは、オーストラリアのアデレード郊外で自ら開催に協力しているRADLグラベルサイクリングイベントの最後に表彰台に上がり、今年最初の目標を達成した。メルセデスのリザーブドライバーであるボッタスは、1年前はレース終了時点で、年齢グループで4位となったが、トップ3からかなり遅れていた。そのため、先週の日曜日に2位の選手からわずか9秒差の3位でレースを終えたことを喜んでいた。ボッタスは総合順位でも進歩を遂げ、完走者411名中43位となり、2024年の結果から6つ順位を上げた。
ボッタスのパートナーであるプロサイクリストのティファニー・クロムウェルは、ボッタスが完走しなければならなかった同じ過酷な112kmのコースで行われた女子部門で優勝した。
シミュレータードライバーの重要性
(c)XPB Images
グリッドの下位半分が開発およびテストツールの改善に懸命に取り組んでいるなか、経験豊富なシミュレータードライバーは興味深い存在になりつつある。オリバー・ターベイがとった動きからもそれが明らかになった。ベテランドライバーのターベイは、マクラーレンで約20年間仕事をした後、チームを離れてウイリアムズに加入した。ウイリアムズは、チーム代表のジェームズ・ボウルズがチームの弱点とみなした領域のひとつである最新のシミュレーターに、多くの資金を投資している。
ターベイは、テストが規制されていなかった12年前までに多くの走行距離を積んできた。しかしここ10年は、主にファクトリーでグランプリの合間やグランプリの週末中にマクラーレンのシミュレーターで作業を行っていた。FP2の後に多くの走行を行い、レースチームのために残りの週末の準備を行ってきた。
これまでにルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、ヘイキ・コバライネン、ジェンソン・バトン、セルジオ・ペレス、ケビン・マグヌッセン、ストフェル・バンドーンと仕事をし、最近ではランド・ノリス、カルロス・サインツ、ダニエル・リカルド、オスカー・ピアストリといったドライバーたちをサポートしてきた37歳のターベイは、ウイリアムズでサインツと再会し、主にウイリアムズのシミュレーターのアップグレードに協力することになる。
(Translation: AKARAG)
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